北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2014-01-01から1年間の記事一覧

102 見も知らぬ人の視線がこのからだ嘗め回すので立ってられない

第102号刊。大晦日5首詠。 はたはたとはためくもののいきおいに絆されにつつ投票を終える 「アカイ アカイ アサヒ・・・」の上にひかり射し目映かりけり朝日ジャーナル また一人歩む速度とけむり吐くリズムが路を 煙草持つ指 まほろ駅前多田便利軒とう本…

フラッグ《フェンスぎりぎり》2015 個展開催のお知らせ

2015年1月8日(木)から17日(土)まで、個展が開催されます。場所は、京橋にあるギャラリー檜B・Cです。 どうぞご高覧くださいませ。 ハガキをクリックすると、拡大します。 乾き切らぬ絵具の匂いがゆるやかにゆきつ戻りつ個展はじまる

101 旧陸軍の射撃場あと まっすぐな県立相模原公園に遊ぶ

第101号刊。5首詠。 旧陸軍の射撃場あと まっすぐな県立相模原公園に遊ぶ 音なれどどろいろにしてこんなにも近くを飛んでゆくヘリコプター 伊勢丹の一秒タオルを贈る人もらう人あり、この暑さだもの 伊勢丹の包帯パンツを穿く人も穿かせる人も 心地よく…

100 ハミングは苦手なのかも選手たちおもいおもいに国歌斉唱

短歌楽楽絵日記第100号刊。 寒くなりました。秋なのに、なぜか6月の歌ばかり、5首紹介。 ハミングは苦手なのかも選手たちおもいおもいに国歌斉唱 歌詞はいまだ持たぬ国歌をおおらかにうたう六月 テレビは映す 流れくる声に合わせて若夏のボスニア・ヘル…

99 公民と自治の名のもと粛々と刃物研ぎ師が刃物研ぎおり

短歌楽楽絵日記第99号刊。あと1号で、100。これで終わりにしようか、迷っています。 右の絵は、フラッグF25、2000年のdistance展にて発表したものです。 高名なる建築家の名がついてくる辻堂の家から駅まで歩く 指先よりホースのみずはほとばしり…

98 TOKYOに五輪の来ることこころから祝福したいとテレビは語る

短歌楽楽絵日記第98号。 そんなわけで、台風一過、以下5首詠。 自治会に自衛隊にとさそわれていたりぬ長き横断幕に 健全な自治を掲げるこの町の公民館に予約を入れる 臆病なぼくらが借りる大野中(なか)公民館の小会議室 ワイヤーレスマウスのような出来栄…

フラッグのつづき、2000年

F40号のフラッグ、2000年発表

blue-flag 2003

青い旗、2003 F60号 油彩他

黒いフラッグ、1999年

F60号のキャンバスに、木炭による作品。1999年発表。

あかい旗、1999年のフラッグ

1999-4、F60、画布に油彩

yellow flag 1999

1999-3 F60

フラッグその2

1999-2、F60

フラッグのいろいろ、年代順に。

1999-1 最初のフラッグ

数多くの写真資料を、アップしました。

数多くの写真資料を、アップしました。 ご覧になりたい方は、右サイドのアルバムファイルをクリックしてください。

初個展。銀座3丁目ギャラリー檜にて。1984年3月のこと。

初個展。銀座3丁目ギャラリー檜にて。1984年3月。いちにちおきに雪が降っていた、そんな週であった。タイトルはすべて、Alumatiks Blue。全部で8作品。そのうち、7作品の写真を公開します。右サイドの、1984年のABをクリックしてください。 撮影…

2008年3月のフラッグ、フェンスぎりぎり

2008年3月のフラッグ、フェンスぎりぎりをアップしました。 会場は、ギャラリー檜。会期は2008年3月17日~29日。

2008年夏のフラッグ、公開

2008年夏のフラッグを、公開しました。(撮影は森岡純氏) 会場は、練馬区立美術館。会期は、2008年7月15日~7月20日。

2009年のフラッグを追加しました。

フラッグフェンスぎりぎり展、2009年1月の写真をアップしました。(撮影:森岡純) 作品をご覧になりたい方は、2009年のフラッグをクリックしてください。会場は、銀座3丁目のギャラリー檜です。いまはもうありませんが。この年の暮れ、京橋の今の…

2010年1月のフラッグ

2010年1月のフラッグをアップしました。右サイドのアルバムファイルをクリックしてください。 この年は個展が続きました。 出来立ての、ギャラリー檜B・Cの開廊記念を兼ねていました。写真撮影は、おなじみの森岡純氏。 手前のB室では、稲憲一郎氏の個…

フラッグ《フェンスぎりぎり》 2010年2月から3月

個展の写真をアップしました。 フラッグ《フェンスぎりぎり》展 2010年2月から3月、会場はギャラリー檜B ・C。撮影は、森岡純さんです。 右サイドにある、2010年3月のフラッグをクリックください。

フラッグ《フェンスぎりぎり》 2011

2011年、ギャラリー檜B・Cでの個展の写真をアップしました。撮影は、作者。 2011年のフラッグをクリックしてください。

フラッグフェンスぎりぎり、2013

あすは十五夜。 遅ればせながら、前回の個展の写真をアップしました。場所は、京橋三丁目、ギャラリー檜B・C。撮影は、すべて森岡純さんです。 2013年のフラッグをクリックしてください。

97 町田駅連絡通路に躓いて泳ぐ左右の自分の手足

短歌楽楽絵日記第97号。 目は口ほどにものをいう。さびしいけれど。 以下5首詠。 半分の、半分の、その半分ではもの足らぬらし 高裁へ行く 足るを知れ、と言われて少しかんがえてコップをきょうはさかずきにする 展開はあまくないねといいながら口から甘…

96 戦争へ行ったことある父さんの話はふんとねむくなるだよ

短歌楽楽絵日記第96号。 新兵器、最終兵器か。集中豪雨が続く。 以下5首詠。 戦争へ行ったことある父さんの話はふんとねむくなるだよ 戦争に行かず仕舞いの叔父さんの話はいつも軍歌で終わる 一年間に千メーターのキャンバスを使い切る画家は米国に住む …

95 ブラジルは蹴球の神手を伸べてゴールを守るしぐさ見せたり

短歌楽楽絵日記第95号。植物の生育が異常に早い。剪定に勤しむ。以下5首詠。 ブラジルは蹴球の神手を伸べてゴールを守るしぐさ見せたり OKAZAKIがうまく転んでスペースができたところへ滑り込む脚 そううまくゆくはずもなくときくればザッケローニが名を…

94 駅前で目と目が合えばてのひらにテュシューいただくECCの

短歌楽楽絵日記第94号。暑中お見舞い申し上げます。 なお、今週はギャラリー檜plusにて、グループ展を開催しています。8月9日まで。詳しくは、こちらまで。 http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki/ 以下5首詠。 うしろまえに着てしまいたるセーターの首をま…

93 裏窓を燃え立つ赤芽木々の葉はおもくゆらめき妻をゆるしぬ

短歌楽楽絵日記第93号。 梅雨まだ明けず、夏休み。以下、5首詠。 六時から七時へ向かう空間に昏れつつ母はカレーを煮てり 一合の量り升からこぼれたがる茹でジラスそをお口へはこぶ ねむったままいってしまえば夢心地ずれたふとんが少し重たい エンピツを…

92 あたためていたる絵具のチューブより出でし月かも 沈丁花咲く

短歌楽楽絵日記第92号。五首詠。 つかの間の晴れ間。プール開きの予感。 あたためていたる絵具のチューブより出でし月かも 沈丁花咲く 花束を左右ひとしく活けながら墓石はすでにみず打たれおり きみどりやうすももいろのうずを巻き折り目正しく春待つ心 一…

91 三月の裁判官の声はかたく袴田さんは無実であった

短歌楽楽絵日記第91号。 長梅雨である。以下5首紹介。三月の裁判官の声はかたく袴田さんは無実であった 駿府城址濠端にして春ながら冷めたるお顔の静岡地裁 敗けたる者こうべを垂れてくり返し読み解くのみに判決降る 高裁へ渡る資料の厖大を思いつつ小枝み…

90 車間距離を測りながらにながめゆく早咲き桜東名わきの

短歌楽第90号刊。 バラ満開、アジサイもそろそろ。 車間距離を測りながらにながめゆく早咲き桜東名わきの だれよりものっぽのみずき花開き無垢と多感のおもてを晒す 聞きなれし声は過ぎりて山茶花のはなもそろそろ終わりねという