北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

なにごとか思い出すごと日は落ちて雨の匂いにしずむまなざし

水牛のように7月号お読みください。 遅ればせながら、すこしでも涼やかになれますように~ suigyu.com 天竜はきょう午前中に気温40度を越えました・・・。 天竜川の土手

ようちゃんのアトピーに効くといいねとわが父母がヨモギを干して送りこすなり

水牛のように、四月号に更新されました。ぜひお読みください。 ~絵日記と夏~ suigyu.com ヨモギではないけれど・・・

のむ前のひとときこそが愛おしい夏でも燗の酒と決めつつ

とりわけ純米酒がおいしい~千夜万葉。 2354日目。 あいだが開いてしまったのだけれど・・・。 のむ前の ひとときこそが 愛おしい 夏でも燗の 酒と決めつつ 天竜川の夕映え

点滴の針の刺しどこ定めいる看護婦さんの荒れたゆびさき 

いくつになっても注射は怖い~千夜万葉。 2353日目。 注射針をできるだけ見ないようにしている人も多いでしょうが・・・。 点滴の 針の刺しどこ 定めいる 看護婦さんの 荒れたゆびさき 天竜川夕映え

満の字の赤く点れる階を抜け空をめざしてアクセルを踏む

土日のスーパーは満車になることが多い~千夜万葉。 2352日目。 梅雨の晴れ間、何かと忙しい日々が続く・・・。 満の字の 赤く点れる 階を抜け 空をめざして アクセルを踏む 天竜の夕映え

老いし手に春を呼ぶごと泡立ている牛乳石鹸ゆきよりもあわし

季節外れですが~千夜万葉。 2351日目。 ほんとうは無添加の石鹸なのだけれど・・・。 老いし手に 春を呼ぶごと 泡立ている 牛乳石鹸 ゆきよりもあわし 天竜川の夕映え

手土産に紹介状など持たされてさらにおおきな病院を訪う

ことしはクチナシの勢いがすさまじく百個くらい花が咲きそう~千夜万葉。 2350日目。 例年多くても20個くらいだったのだけれど・・・。 手土産に 紹介状など 持たされて さらにおおきな 病院を訪う つかの間の夕映え

絵画なるものへの羨望おおどかに描くをみれば彫刻の人

彫刻家のえがく絵について~千夜万葉。 2349日目。 突然の雷雨、突然の炎暑、身がもちません・・・。 絵画なる ものへの羨望 おおどかに 描くをみれば 彫刻の人 つかの間の夕映え

物自体置かれるのみにカテゴリーinstallation作者は不在

目まぐるしく日々が動いてゆく~千夜万葉。 2348日目。 インスタレーション、設置とか設営ともいわれてきたけれど・・・。 物自体 置かれるのみに カテゴリー installation 作者は不在 天竜の夕映え

よき友と酒酌み交わす夜々のありてそれより甘き夢見ることも

お酒がおいしく飲めるうちは~千夜万葉。 2347日目。 夢よりうまい美酒はありや・・・。 よき友と 酒酌み交わす 夜々のありて それより甘き 夢見ることも 夕焼け小焼け

気晴しに昏ゆく空を見上げおり遠のく色の隠れムラサキ

6月9日の夕映えは素晴らしかった~千夜万葉。 2346日目。 隠れムラサキというお色があるようなないような・・・。 気晴しに 昏ゆく空を 見上げおり 遠のく色の 隠れムラサキ 夕焼け小焼け

カンバスに汗とアブラを滴らせても絵ができるとはかぎらない

残念ながらことはそううまくはいかない~千夜万葉。 2345日目。 毎日が目が回るくらいに忙しい・・・。 カンバスに 汗とアブラを 滴らせ ても絵ができる とはかぎらない 夕焼け小焼け

ただしい絵の描きかたなどあるはずもなく今日の音楽を聴く

いわゆるMUSIC TODAYから多くのことを学んだような気がする~千夜万葉。 2344日目。 今は亡き武満徹が企画、西武百貨店が支援していた・・・。 ただしい絵の 描きかたなど あるはずも なく今日の 音楽を聴く 天竜二俣のつかの間の夕焼け

命日が刻まれてあり三月の地震のあとの六月の雨

子どものころ墓地は絶好の遊び場だった~千夜万葉。 2343日目。 お墓を必要としない家庭も増えてるようだ・・・。 命日が 刻まれてあり 三月の 地震のあとの 六月の雨 カキツバタ

重さから解かれしきみが虹いろの灰となりつつ散りゆくまでを

よく雨が降ると思ったら梅雨に入っていたのだった~千夜万葉。 2342日目。 重力から解放されるためのいくつかの作法または・・・。 重さから 解かれしきみが 虹いろの 灰となりつつ 散りゆくまでを 燕子花図

はこばれゆく柩のうえに翳されし雨傘黒きが二つ三つほど

雨が降っていてむしろよかったのかもしれない~千夜万葉。 2341日目。 六月の雨を身近に感じるとき・・・。 はこばれゆく 柩のうえに 翳されし 雨傘黒きが 二つ三つほど 駿河湾沼津

きみねむる木箱のなかの静けさを乱さぬようにしぐれふる雨

晴れたり曇ったり雨が降ったりたいへんな一日~千夜万葉。 2340日目。 晴れても曇っても雨が降っても~そんな日もある・・・。 きみねむる 木箱のなかの 静けさを 乱さぬように しぐれふる雨 駿河湾沼津

耳の奥のちいさな石の不始末を眩暈と呼んで病める六月

六月、草木の伸びは激しいけれど~千夜万葉。 2339日目。 めまいの治療法は確立していないようだ・・・。 耳の奥の ちいさな石の 不始末を 眩暈と呼んで 病める六月 いびつなり 歪形 2019

神奈川を朝日毎日日経ときたりていまは東京に落ち着く

朝から強い日差し、でもさわやか~千夜万葉。 2338日目。 その東京新聞もだいぶ前に止めてしまったのだけれど・・・。 神奈川を 朝日毎日 日経と きたりていまは 東京に落ち着く パノラマ 展示風景 2019

雨音は柩のなかのねむりにも届きいるらし六月の雨

台風一過~盛大な雨漏りとその後の片付けを終えて~千夜万葉。 2337日目。 六月、お弔いの月でもある・・・。 雨音は 柩のなかの ねむりにも 届きいるらし 六月の雨 パノラマ 展示風景 2019

梅雨に入るまえに来ている大型の二号台風卯の花くたし

雨がひどくなってきた天竜も大雨らしい~千夜万葉。 2336日目。 卯の花くたし、くたしとは腐しと書きます。5月中頃から6月初旬にかけての長雨を指す言葉・・・。 梅雨に入る まえに来ている 大型の 二号台風 卯の花くたし パノラマ 展示風景 2019

絵空事にあらずやさらに万年の雨をおもえと雷鳴りはじむ

どこにいても大雨は降るのだろうが~千夜万葉。 2335日目。 すでに10000分の1の確率の大雨を予想している国々は存在している・・・。 絵空事に あらずやさらに 万年の 雨をおもえと 雷鳴りはじむ パノラマ 展示風景 2019

風(ふう)の神雷(らい)の神あるこれの世の天地をむすぶ千年の雨

大型の台風がやってきた関東はまだ梅雨入り前なのに~千夜万葉。 2334日目。 締め切りに追われている・・・。 風(ふう)の神 雷(らい)の神ある これの世の 天地をむすぶ 千年の雨 パノラマ 展示風景 2019

百年の水の溜まりを越境し決壊を待つダムの図あわれ

同じくハザードマップ上の起こるべき災害の予想図について~千夜万葉。 2333日目。 100年だったり、1000年だったり、10000年だったり・・・。 百年の 水の溜まりを 越境し 決壊を待つ ダムの図あわれ パノラマ 展示風景 2019

千年に一度の雨の確率のわかりにくさが地図上にもあり

ハザードマップはじつはとてもわかりにくい~千夜万葉。 2332日目。 そんなわけで、取り敢えず県に訊いてみることにする・・・。 千年に 一度の雨の 確率の わかりにくさが 地図上にもあり パノラマ 展示風景 2019

雨降れば海山川は忽ちにすがたを変えて水と戯る

友ありて遠方より来たるそんな日もある~千夜万葉。 2331日目。 雨降れば海山川に水溢れすがたを変えて人を貶む~この歌とおついこ・・・。 雨降れば 海山川は 忽ちに すがたを変えて 水と戯る パノラマ 展示風景 2019

巡る水に洗われしのちの青みどり 溺れる月のかげさえ蒼く

洗われてさらに青味を増す自然のゆたけさとそして厳しさと~千夜万葉。 2330日目。 そろそろ月末、月末はいつも大変だな・・・。 巡る水に 洗われしのちの 青みどり 溺れる月の かげさえ蒼く パノラマ 展示風景 2019

お誘いの声の掛かりし夕つ方コロナはしばし忘れんとするも

最近よく誘われるようになった・・・~千夜万葉。 2329日目。 コロナそのものは相変わらずであるけれど・・・。 お誘いの 声の掛かりし 夕つ方 コロナはしばし 忘れんとするも パノラマ 展示風景 2019

ひとり家で飲むに慣れたる夜々にして種類増えれば溜まる酒ビン

酒量はともかくも種類がだんだん増えているような~千夜万葉。 2328日目。 飲み過ぎに注意しよう・・・。 ひとり家で 飲むに慣れたる 夜々にして 種類増えれば 溜まる酒ビン 絵画の骨 展示風景 2019

夜さり夜さり酒酌み交わす友もなくひとりふたりと見送る四月

朝方寒かった、とても五月とは思えない気候~千夜万葉。 2327日目。 時代が大きく変わろうとしている・・・。 夜さり夜さり 酒酌み交わす 友もなく ひとりふたりと 見送る四月 絵画の骨 展示風景 2019