北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

折り方を思い出しつつオリヅルは通夜をいろどる言葉となりぬ

四百六十八日目。折り紙の折り方をこどもにまなぶ。 折り方を思い出しつつオリヅルは通夜をいろどる言葉となりぬ

低い声にときおり和する高い声だれもが認め合うために 死を

四百六十七日目。雨は遠のくひかりのうつつ。 低い声にときおり和する高い声だれもが認め合うために 死を

庭を降る雨とかたらうひとときを写真のなかのきみは笑みおり

四百六十六日目。 逆光の中の西洋アマリリス。 庭を降る雨とかたらうひとときを写真のなかのきみは笑みおり

六月の雨に濡れたる家々の静かなること 義弟先立つ

四百六十五日目。運動会日和です。 六月の雨に濡れたる家々の静かなること 義弟先立つ

ここにはもうきみはあらずや窓の外泳ぐ視線のさきざきに雨

四百六十四日目。踊れ、フラッグ。 ここにはもうきみはあらずや窓の外泳ぐ視線のさきざきに雨

写真アップ 沼津市庄司美術館2015

個展 フラッグ《フェンスぎりぎり》 2015年3月~4月:沼津市庄司美術館(静岡) ブログのサイドバーに、展示風景49枚アップしました。 ご高覧ください。

ワイパーの音に紛れて降りつづく雨の中なる義弟(おとうと)の家

四百六十三日目。 愁ひつゝ岡に上れば花茨(蕪村) ワイパーの音に紛れて降りつづく雨の中なる義弟(おとうと)の家

しんじまいし日より数えて三日余り雨、雨、雨が降り止まぬなり

四百六十二日目。 Have You Ever Seen the Rain? 『雨を見たかい』 しんじまいし日より数えて三日余り雨、雨、雨が降り止まぬなり

ふいの死のおもみをはかりそこねつつもどす受話器の意外な重さ

四百六十一日目。そろそろアジサイの季節です。 ふいの死のおもみをはかりそこねつつもどす受話器の意外な重さ

身にふかく落ちてはひらく点描の、雨はしばしばこころにも降る

四百六十日目。雨の降る日に思うことごと。 身にふかく落ちてはひらく点描の、雨はしばしばこころにも降る

腰痛がイタイイタイという言い方はナンセンスだけれどいえてる

四百五十九日目。脳が痛みを憶えているのです。 腰痛がイタイイタイという言い方はナンセンスだけれどいえてる

明るすぎて見るは恥ずかし公団のベランダはみな南向きにて

四百五十八日目。見るということは、同時に見られるということでもある。 明るすぎて見るは恥ずかし公団のベランダはみな南向きにて

菱三つ回れよ回れわが愛車ミツビシiの燃費はよろし

四百五十七日目。新茶をいただく。 菱三つ回れよ回れわが愛車ミツビシiの燃費はよろし

青年は荒野をめざすの譬えにも乗らず走らずわが道を行く

四百五十六日目。青年とは、いくつまでのことをいうのだろうか。 青年は荒野をめざすの譬えにも乗らず走らずわが道を行く

てのひらと顔のおもてにあらわるる時の流れと石鹸と水

四百五十五日目。ただいま洗顔中。 てのひらと顔のおもてにあらわるる時の流れと石鹸と水

雨降れば聞こえてくるよ裏庭をカエル鳴く声一匹にあらず

四百五十四日目。防災意識を高めなければなりません。 雨降れば聞こえてくるよ裏庭をカエル鳴く声一匹にあらず

きのうまで頻りに鳴いていたるあのカエル一匹うら庭を去る

四百五十三日目。裏庭といっても小学校の校庭だけれど。 きのうまで頻りに鳴いていたるあのカエル一匹うら庭を去る

春過ぎてプールサイドに寄り来たるネコのありけり三姉妹なり

四百五十二日目。それを目当てに、来るオスもいる。 春過ぎてプールサイドに寄り来たるネコのありけり三姉妹なり

今どこで何をしてるの?空想の果ての果てなる底の七七

四百五十一日目。裸足生活はじまる。 今どこで何をしてるの?空想の果ての果てなる底の七七

ケータイを持たぬてのひらにて淡くきみと繋がるまでの距離感

四百五十日目。そろそろ草むしりしないといけませんね。 ケータイを持たぬてのひらにて淡くきみと繋がるまでの距離感

酒を飲む気力も失せし夕まぐれ 黄金色の連休は明けて

四百四十九日目。五月晴れ。三菱自動車の先行きをおもう。 酒を飲む気力も失せし夕まぐれ 黄金色の連休は明けて

南風に押しもどされては飛ぶカラスの悲鳴もろとも黒い空あり

四百四十八日目。怪しげな雲行き。南の風強し。 南風に押しもどされては飛ぶカラスの悲鳴もろとも黒い空あり

シャンプーで洗いすぎるとよくないと知った時にはすでに手遅れ

四百四十七日目。身も蓋もないとは、・・・。 シャンプーで洗いすぎるとよくないと知った時にはすでに手遅れ

削除待ちの履歴がならぶ パスワードなしではどこへも行けぬ私の

四百四十六日目。朝から雨。 削除待ちの履歴がならぶ パスワードなしではどこへも行けぬ私の

いつどこで何をしたのかとしるし置くことばの底の底の七七

四百四十五日目。形式が感性よりも先にあるらしい。 いつどこで何をしたのかとしるし置くことばの底の底の七七

本の山のなかから本を選び出す妙味はあらねど電子本便利

四百四十四日目。読むか、読まないか、それが問題である。 また会おう 本の山のなかから本を選び出す妙味はあらねど電子本便利

広島は西条のみずやや硬く冷やでいただく亀齢辛口

四百四十三日目。東広島は西条のお酒。 広島は西条のみずやや硬く冷やでいただく亀齢辛口

『実験後セッケンで手を洗おう』と書かれおり 夜の女子高通りは暗し

四百四十二日目。品川のとある女子高。 『実験後セッケンで手を洗おう』と書かれおり 夜の女子高通りは暗し 北品川駅へとくだる夜の道にふとも明るむ女子高の窓

中庭へかげを落として病室の血族はぬるき日の暮れの中

四百四十一日目。何を待っていたのだろうか。 中庭へかげを落として病室の血族はぬるき日の暮れの中

瀝青の匂いただよう雨のなかを走り過ぎゆく霊柩車おぼろ

四百四十日目。レキセイとは、アスファルトのこと。 瀝青の匂いただよう雨のなかを走り過ぎゆく霊柩車おぼろ