北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日の没りと日の出の時刻が穏やかに折り合うころを蝉がまだ鳴く

九百五十五日目。 五時半頃の、あさなゆうなに。あすから、十月。

発条にちからを借りて動き出す柱時計の振り子と自分

九百五十四日目。 電気に頼らないということ。時間は自己を直観する、いわば内官の形式でもある。

酒は惰性惰性だよといいつつみずを飲んでいたっけ八田さんグッバイ

九百五十三日目。 九月は、命日が続くようにおもう。

画面とのあわき交わりすれ違いながき絵筆が撓うそのとき

九百五十二日目。 目に見えるもののみに恃まない手法をもとめて。 うしろ前より

腿をたかく上げよとばかり言われ来し日本の短距離走者の孤独

九百五十一日目。 20年は遅れたといわれている。

青年よ胸を開けよ長身のゆえの猫背のうしろではさみし

九百五十日目。 変化が証明するのは、ただ経験的偶然性だけである。すなわち、新しい状態がそれ自身として、先行する時間に属する原因もなしに 生ずるなどということは、原因性の法則に従えば、 およそありえなかったであろうということだけである。・・・ …

ときは明治 病いの床に長身のその身よこたえ泣いたであろう

九百四十九日目。 きのうの朝のふつか酔いの曇り空。さっきまで青かったのに。

端末を手によむ・きく・さらう喜びよ eBookなかなかやるじゃねぇか

九百四十八日目。 電子書籍で読むたのしみかたもあります。

夢十夜一夜一話のペースにて聞くもたのしき青空文庫

九百四十七日目。 青空文庫についてのお知らせです。 青空文庫は2017年7月7日で20周年を迎えました。今や1万4000作品を超える自由なテキストが青空文庫に収蔵されています。・・・ くわしくはこちらで➡ http://aozorabunko20th.peatix.com/

しみじみとこちらみているひとのあり。車窓をよぎるはいちめんのなのはな

九百四十六日目。 窓の向こうのことは知らない。秋に歌う、いちめんのなのはな

みおぼえのある顔なれどもたれか知らんこの駅なればおさな馴染かも

九百四十五日目。 Always follow your intuition ! 直感的に

老けたなとついつい顔を見てしまう駅のホームを 人違いかも

九百四十四日目。 机上の空論。秋まさかり。

君が妻の編みたる遺作のかずかずの中には君の好まぬものも

九百四十三日目。 台風一過。敬老の日。アカメガシワに害虫異常発生。天候不順。

手の甲の山脈の中の枯尾花的なる白毛ひとつ見つけり

九百四十二日目。 台東区谷中で、中西夏之展が開催されている。詳細はこちら➡ http://www.scaithebathhouse.com/ja/

家の階段昇れぬほどに酔い痴れてわれはわが身を横たえるのみに

九百四十一日目。 または、逃げる韻を踏む日々。目には見えない、色の力について考えてみる。

鴨宮駅の北口 日の暮れを待つらん店のふたつみつよつ

九百四十日目。 小田原ビエンナーレ展は、9月18日まで。めっきり秋らしくなりました。

漁師町寺町石屋町ありて海沿いの町の午後のけだるさ

九百三十九日目。 灰いろの向こうにつねに青いろが隠れているとは限らない。

墓石がならぶ石屋のその奥の方から人の子の声きこゆ

九百三十八日目。 石屋の佇まいには惹かれるものがある。きのうのそら。

石屋あり昼なお暗き店先になじみゆくわがかげあることも

九百三十七日目。 鴨宮は、駅でいえば東海道線の小田原のひとつ東の駅。 けさのそら

非色とはいろに非ざる色なれば駐車場今非色満開

九百三十六日目。 無彩色:白から灰色を経て黒に至る系列の色、非色ともいう。 こちらはのそり

いくらかは役に立つらしうなぎパイ朝の食事のあとの話題に

九百三十五日目。 スポーツの秋到来。 いくらかは役に立つらしうなぎパイ朝の食事のあとの話題に

お友だちごっこ遊びは止めにして青空へ鳥を放てり つぶやくのみの

九百三十四日目。 秋らしいいちにち、小田原へ行こう。 お友だちごっこ遊びは止めにして青空へ鳥を放てり つぶやくのみの

蛇口に口、脳に真水のしくしくと満ちゆくまでの瞳のふたつ

九百三十三日目。 Tommy Flanaganを聴きながら。くちなしのはなと。 蛇口に口、脳に真水のしくしくと満ちゆくまでの瞳のふたつ

月の夜の海の充実きららかにはしゃぐ噴水にんぎょを浮かべ

九百三十二日目。 卓上噴水。夏の終わりの。 月の夜の海の充実きららかにはしゃぐ噴水にんぎょを浮かべ

腰つきは似て非なれどもひったりと見せたくもありスリム・ジーンズ

九百三十一日目。 サウジアラビアはとても暑い熱い国なのだ。 腰つきは似て非なれどもひったりと見せたくもありスリム・ジーンズ

海抜は千メートルにあと少し気圧ひくいとこころが弾む

九百三十日目。 気圧が低いとよく眠れるらしい。 海抜は千メートルにあと少し気圧ひくいとこころが弾む

沿線のビニールハウスが上に下に列車は走る盆地のなかを

九百二十九日目。 困ったときの富士山頼み。 沿線のビニールハウスが上に下に列車は走る盆地のなかを

ギャラリーは南麓にありや高尾より本線となるを小淵沢まで

九百二十八日目。 9月2日から23日まで、Gallery Amanoにて、宮下圭介展開催中。詳細は、こちらまで。➡http://gallery-amano.main.jp/index.html ギャラリーは南麓にありや高尾より本線となるを小淵沢まで

こぐま座のシッポの先は明くあれど母さん熊はさきゆくらんよ

九百二十七日目。 はや九月。空気がおいしい。 こぐま座のシッポの先は明くあれど母さん熊はさきゆくらんよ

無機質の記憶はたまた星星がえがく神話のきらめき無尽

九百二十六日目。 北にある星々はほとんど動かないように見える。 無機質の記憶はたまた星星がえがく神話のきらめき無尽