北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

浜風を身にみたしめて自転車の少女全開また夏が来る

九十七日目。 浜風を身にみたしめて自転車の少女全開また夏が来る

なつやすみ 水着のいろもまちまちに静かなるかな開放プール

九十六日目。 なつやすみ 水着のいろもまちまちに静かなるかな開放プール

ひとの子の背丈のほどを洩れいたる水の音するプールサイドに

九十五日目。 ひとの子の背丈のほどを洩れいたる水の音するプールサイドに

雨晴れてプールサイドへ寄り来る雀にぎわし溜まりの水に

九十四日目。 雨晴れてプールサイドへ寄り来る雀にぎわし溜まりの水に

フラッグ《フェンスぎりぎり》 素地への遡行-3

P17からP23まで

忽ちの雨降りそそぎ沸き上がる子らの叫喚プールを奔る

三百六十五分の九十三日目。 忽ちの雨降りそそぎ沸き上がる子らの叫喚プールを奔る

掛け声はプールサイドにこだまして初泳ぎ水はまだ冷たそう

三百六十五分の九十二日目。 掛け声はプールサイドにこだまして初泳ぎ水はまだ冷たそう

かげりなき空の一部をみたしめてプールサイドへ溢れ出す水

三百六十五分の九十一日目。 かげりなき空の一部をみたしめてプールサイドへ溢れ出す水

ゆびからめ金網越しにみいる子の目にはさやけし プール満水

三百六十五分の九十日目。 ゆびからめ金網越しにみいる子の目にはさやけし プール満水 モンミュゼ沼津展その17 最終日のコンサート風景 後方は、家庭用のパイプオルガン みなさま、ありがとうございました。

うす青き匂いのこもる夕まぐれプールの底は塗り終わりたり

三百六十五分の八十九日目。 うす青き匂いのこもる夕まぐれプールの底は塗り終わりたり モンミュゼ沼津展その16 これで館内一周

フラッグ《フェンスぎりぎり》 素地への遡行―2

フラッグ《フェンスぎりぎり》

ブックレット フラッグ《フェンスぎりぎり》―1

フラッグ《フェンスぎりぎり》

塗り残し見比べながらプールより顔を出せり塗装工らは

三百六十五分の八十八日目。 モンミュゼ沼津展その15 塗り残し見比べながらプールより顔を出せり塗装工らは

ひたひたと歩き回るはなんぴとかすでにプールの水は抜かれて

ひたひたと歩き回るはなんぴとかすでにプールの水は抜かれて 干からびしプールの底を歩み来る者あり手には四、五本の刷毛 三百六十五分の八十七日目。 モンミュゼ沼津展その14

水のないプールの底に身をしずめうごく右手はペンキ塗る人

水のないプールの底に身をしずめうごく右手はペンキ塗る人 三百六十五分の八十六日目。 モンミュゼ沼津展その13

空いろの補色のいろに昏れながらプールの底の塗り替えを急く

三百六十五分の八十五日目。 空いろの補色のいろに昏れながらプールの底の塗り替えを急く モンミュゼ沼津展その12 みずいろに溶け込むように人影はありてプールの塗り替えを急く

立ったままカケホーダイの女子ひとりあわれ電車の中を浮いてり

三百六十五分の八十四日目。 立ったままカケホーダイの女子ひとりあわれ電車の中を浮いてり モンミュゼ沼津展その11

ブックレットの紹介!

全64頁、A5版のブックレットを紹介します。 表紙と裏表紙はこんな感じです。↓くわしい内容は順次アップしていきます。お楽しみに。

フラッグ《フェンスぎりぎり》素地への遡行展へのご案内

北村周一フラッグ《フェンスぎりぎり》素地への遡行2015年5月29日(金)~6月21日(日)12:00~18:00 金・土・日のみ開廊 会場は、東急大井町線等々力駅近くのスペース23°Cです。詳細はこちらへ http://space23c.com/ 5月30日[土…

まだねむくないのに園長先生がぬきあしさしあしひるねをさそう

三百六十五分の八十三日目。 まだねむくないのに園長先生がぬきあしさしあしひるねをさそう モンミュゼ沼津展その10

雲の上の住人のごとく目を瞑り洗浄便座に集中してり

三百六十五分の八十二日目。 雲の上の住人のごとく目を瞑り洗浄便座に集中してり モンミュゼ沼津展その9

流麗なる曲線美にして洋式の便器がひとつわれを待ちおり

三百六十五分の八十一日目。 流麗なる曲線美にして洋式の便器がひとつわれを待ちおり モンミュゼ沼津展その8

なじみのあるカーヴにそってわが磨く西洋便器はいともうつくし

三百六十五分の八十日目。 なじみのあるカーヴにそってわが磨く西洋便器はいともうつくし モンミュゼ沼津展その7

役に立つ役に立たない赤いこのバラに問いつつ毟る花びら

七十九日目。 モンミュゼ沼津展その6役に立つ役に立たない赤いこのバラに問いつつ毟る花びら

薔薇よりも甘きピッツァの味を知る花は見頃のクレマチスの丘に

七十八日目。モンミュゼ沼津展その5 薔薇よりも甘きピッツァの味を知る花は見頃のクレマチスの丘に

トンネルを抜けて二駅三島への出口入口セマイハコワイ

モンミュゼ沼津展その4 七十七日目。 トンネルを抜けて二駅三島への出口入口セマイハコワイ

洋箪笥の木目の中に迷い来し母に子の無し川原で泣きぬ

七十六日目。母の日。 洋箪笥の木目の中に迷い来し母に子の無し川原で泣きぬ モンミュゼ沼津展その3

追い込まぬようにひたすら目を閉じていたりぬ丹那トンネルのなか

七十五日目。丹那トンネルを通過するとき。 追い込まぬようにひたすら目を閉じていたりぬ丹那トンネルのなか モンミュゼ沼津展その2

たいらかに絵を画くならいほどほどの鼻のたかさがかげを落として

七十四日目。 たいらかに絵を画くならいほどほどの鼻のたかさがかげを落として モンミュゼ沼津展その1

七輪の向うに父と母がいてその中心につゆあり湯豆腐

七十三日目。湯豆腐は冬の季語ですが。 七輪の向うに父と母がいてその中心につゆあり湯豆腐