北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

この街の空気吸いつつ今更にみどり求めて草摘むわれは

1831日目。人の五感と緑との密接な関係~それぞれの庭 とある日の・・・

ふさいでもふさいでもヒトのからだは穴ばかり 開かれていよわたしの目鼻

1830日目。からだ中穴だらけ 生きている証しでもある・・・

水清きふるさとにして帰るべきところ思えば二月のカモメ

1829日目。人生はただ一問の質問にすぎずと書けば二月のかもめ 修司

澱みたる空気重たしせつせつと窓を開ければ忽ちくしゃみ

1828日目。くしゃみ くさめ 嚏 冬の季語・・・ヒトのからだは穴だらけである

穢れなき空気吸いたし 今しばし騒がずにいよ私の目鼻

1827日目。マスクだけでは予防は無理かも・・・

ねむるラクの目蓋しずけし母さんの声を知らずば夢に見るべく

1827日目。生後間もなく母犬から離された子犬に、お母さんの記憶はあるのだろうか・・・

尻を火に向けて暖取る大工らの口にふかせる今朝の一服

1826日目。最近の大工さんは 非喫煙者が多い・・・

わかるひとハイ手を上げて 教室のそとへ羽撃く勇気をみがく

1825日目。教室の なかにとどまる 勇気をみがく・・・

直向きに野やまにあそび月を愛でなにをか宣べむ夏の子は今

1824日目。車窓より眺める風景 静岡あたりか・・・

穏やかなるときと場所とを野にもとめ 赤外線はほどよく遠し

1823日目。遠赤外線 こちらの写真は、韮山反射炉・・・

白梅は隣家の庭よりにおい立ちはしら時計の螺子を巻かしむ

1822日目。数年前にも 似たようなうた 作ったかも・・・

ほろほろと浅葱羽衣みにまとい去りゆくひとよ月夜の晩に

1821日目。あさぎ 薄い藍色 みずいろ うすあお 転じてあっさりと控えめなこと また、いい加減なこと・・・

北(に)げのびて村のはずれに目を遣ればあの子もあの子もひとりの荒野

1820日目。レンズに一つ黒い点あるふしぎかな・・・

北(に)げて来(こ)し村のはずれの森蔭に周(めぐ)りめぐりく 一人の荒野

1819日目。暖冬のことし 身体はほんに助かるとはいえ、・・・

眠剤の代替えにしてひとりのむボトル・キープは自宅を出でず

1818日目。いわゆる 家呑みともいわれているけれど・・・

天つかぜ野やまに雨をふらせども数珠にむすべば点す夜のみち

1817日目。天つ風雲のかよひぢ吹きとぢよ乙女のすがたしばしとどめむ 僧正遍照

ふり向けば小さな杉の子ドア開けてわれを待ちおり夜深けし街に

1816日目。杉は垂直に すくすくと伸びる 下の絵は松だけれど・・・

わすれものよ われを呼ぶ声夜の道にありて小さな杉の木のした

1815日目。 忘れ物をよくする 物忘れとはいくらか違うらしい・・・

あるだけのものならべるのみにcategoryインスタレーション作者は不在

1814日目。老いという名の 異物のくらさ・・・

日を置いてさざんかの花わが庭にもどり咲くみゆふるきを散らし

1813日目。めぐるめぐる 生命力の 欠片をもらう・・・

絵なるものへの羨望かくもおおどかに語るあなたは彫刻の人

1812日目。真面目過ぎるのもかんがえものかな・・・

ル・クレジオはじめて読みしあの夏の暗きページに戻すゆびさき

1811日目。田舎の少年少女には荷が重すぎたかも・・・

わらいあるところに時は短くてともに歌えばマイクも踊る

1810日目。寒い日が続いたけれど お元気ですか?・・・

本能と煩悩の差異したたかに距離をとりつつカノジョとカレシ

1809日目。ほんのうとぼんのう 近いようで遠い・・・

北里行きの神奈中バスの黄葉いろも晴れやかにしてきょうは立春

1808日目。満員のバスに揺られて病院へ行くも帰るも春立つなかを・・・

しみず港熊吉丸産茹でじらす口にみたしめ春をよろこぶ

1807日目。水牛のように~2月号更新されました~茹でじらすは、こちらまで[E:#x27A1]http://suigyu.com/2020/02#post-6638

北げのびる夢ばかり見る切なさに夜明けとよもす〈フーガ〉の調べ

1806日目。フーガ~逃げる(北げる~敗走する)の意のラテン語に由来 遁走曲ともいわれる・・・

泣いた子が笑ったような表情も錐揉み状にキュビズムへ降る

1805日目。絵に感情を求める感覚は、それを見る側の感性にゆだねられる・・・

高一のころのお荷物いまさらに手許にひらく「ガン病棟」は

1804日目。ハナミズキの開花を心待ちに・・・