2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
五日目。 電車の中は、いまや極私的空間になり果てて、おもいおもいにみずからの時間を楽しんでいるようにみえる。 網棚のフェンスもようが隣人の動画画面に映えてうつくし
四日目。 立ちはだかるは、言わずと知れた、フェンスぎりぎり。 上下左右の二本の線の此方側にぼくはいるので会えませんよね
三日目。 まだ寒い日があるとは思うけれど、少し薄着になる今頃になると、気持ちが広がる。ちなみに剪定は春の季語。 感受性に重きを置いた直観の総合は、形態的であるとカントは言っています。 剪定を終えたばかりの木々のあのフォルム好きだな人工的で
二日目。 友はサク われにはサクラチルという文のとどきし曇り日のこと この時期になると、思い出すことごとはあるけれども、サクラチルは、なかなかに消えない言葉ではある。
とりあえず、いちにち一首を目指します。 さみしいね 同じことばがあなたから版画のように波打ち際を
短歌楽楽絵日記第104号刊。四首詠。これにて、絵日記は終刊とします。 あさぼらけ父よあなたがだいどこで枸杞酒飲みだす音がしている硝子戸へ婦人自転車投げつけていたりぬ父が家の外よりくび垂れて電気ゴタツに鼾かく父はやさしく繋がれてあり 春の雨、…
泣くなよといえば君はも白目向け夢のなかへと 雪降る朝をいきさつにけだしおわりはあることも知りつつ君はこの絵を画いた またひとり話す相手が視界より消えゆく、雪にかわる静けさ あらためてその絵見ており絶筆となりしいきさつききながらそを