2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
五百二十九日目。目が疲れませんか。 どのカベも企業広告ばかりなる車内風景は見れど飽かぬかも
五百二十八日目。親戚の漁船に乗って、三保へ海水浴に行った帰りの出来事。 R指向・右 着替え中なりしいもうと小舟より落ちて波まに浮かびいるなり
五百二十七日目。朝晩は気持ちいいのですが。 報道のヘリが飛び交う相模原上空はいまだ梅雨明けぬらし
五百二十六日目。夏の空にヘリコプターが飛び交う。大きな事件があった。 集中を余儀なくされしわがおゆび思い断ち切りゆで玉子剥く
五百二十五日目。茹で玉子を剥くときには、集中力が必要です。 茹でたまご剥きつつおもい出すことのひとつに悔しきいじめの記憶
五百二十四日目。下から上へ、時計草は今日も元気だ。 窓際にそってあかるむ喪服かな うからならべて花一匁
五百二十三日目。降り立つ姿勢は危なっかしい。 両の翼休めんとして空間に線をもとむる脚首はふたつ
五百二十二日目。かげ(光)は繋がりやすい。 真空に近いところに風立ちて浮力はつねに抗うちから
五百二十一日目。みどりにはむらさきいろがよく似合う。 葉緑素生みえぬわれがさみどりのえのぐのチューブを搾り切るまで
五百二十日目。時計草は驚くほど成長が早い。 打ち返すテニスボールの音遠くちかくにきこゆ 斎場はどちら?
五百十九日目。シュールな夢の始まりは、夏。 ここにねむる 父が脳天墓石に打ちつけたのが夢の始まり
五百十八日目。富士山麓、とある病院の中庭にて。 炎昼を踊る輪の中 父ありて白衣はやまい持つ者のしるし
五百十七日目。ミニマルは感情を嫌う、ようにみえる。 酒を朝から飲むしあわせと不幸とを色に分けつつ子は父を慕う
五百十六日目。LPレコード時代の話。 ダンス好きの父のためにと借りて来し『タンゴ名曲』 母は踊らじ
五百十五日目。赤芽柏の木。 瞬間に垣間見るものすき間よりのぞくものあり 受け止めてみむ
五百十四日目。絵の具は、壁にたらすものです。 悩みごとやさしくきいてくれそうな雲水さんは人込みが好き
五百十三日目。コンクリートの無表情な床。 駅を背に雲水さんが佇っている 何を訊いても「無」といわれそう
五百十二日目。今年の夏は暑くなりそうです。 東方より朗報は来たり八王子経由にてかの吉祥寺より
五百十一日目。目前のフェンス。 ねむりにつくまでのあれこれ腹筋は三十回と決めて仰向く
五百十日目。雲水の佇つ駅頭風景。托鉢よりも。 お布施よりもポケットティシューに手が伸びる人の流れのこころのリアル
五百九日目。最後の晩餐の光景。 信じやすき者らの影のごとくあり 十二番目の顔持つかれは
五百八日目。悪魔のように細心に、天使のように大胆に。ちょっと古いかもしれないけれど。 思慮深き悪意の人の誠意あることばはつねに入念なるらん
五百七日目。ときのつれづれに。言葉は難しい。じっと手を見る。 疑念なき善意の人の誠意あることばはときに不用意なるらん
五百六日目。お昼寝のすすめ。鎮守の森で。 夏帽子にかおを覆いて微睡めばたちまち額にけぶることの葉
五百五日目。七夕なのに、雪をうたうとは。 夢の如くはなれ駒いま駈けんとす林めざして雪降る朝を
五百四日目。そろそろ夏祭り。 ゆきがえだに撓垂れるようにアジサイの花の白きが咲いていたっけ
五百三日目。友はいつも遠方よりやって来る、しぐれ降るきょうの雨もまた。 あまぞらを見上げておもう六月の 友よことしは空梅雨ですか?
五百と二日目。暑い、暑いとばかり言ってられません。 描いては消し消してはえがく下描きの下描きのような絵のようなもの
2015年5月から6月まで、東京世田谷のスペース23°Cで開催されたフラッグ《フェンスぎりぎり》素地への遡行展の記録写真をアップしました。 右サイドバーの表示項目をクリックしてください。
五百と一日目。はや、文月三日。急に暑くなってしまいました。 木炭紙に炭もてえがくフラッグの素描はさながら木版画のよう