2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
季節外れですが~千夜万葉。 2215日目。 昔むかしそれは見事なヘビの脱殻を拾ったことがありました・・・。 秋の日の 充実にして みちばたに 拾いしへびの 抜け殻ひとつ
ささやかな庶民の幸せというものがある~千夜万葉。 2214日目。 完璧なまでに、細長く捩れた一本の蛇の脱殻・・・。 さよさよと ヘビのぬけがら わが祖母が 財布の底に 仕舞いゆくまで
蛇の祟りをおそれながら~千夜万葉。 2213日目。 黒くて長い蛇だった その後父が長患いとなりまして・・・。 梨畑へ 逃げゆくヘビを 空井戸に 追い込みにつつ 捨てにしことも
虫歯だらけの口にほおばるドロップの味~千夜万葉。 2212日目。 むかし道端にはコスモスもアジサイも好きなように咲いていた・・・。 舐めごろの ドロップひとつ 零れ落ち 田んぼの道に ひらくコスモス
バルトークが作曲したミクロコスモス~千夜万葉。 2211日目。 近隣の騒音については、まことに悩ましき問題ではある・・・。 近隣の 騒音なやまし 音量を 上げて聴きいる 〈ミクロコスモス〉
画家の中西夏之は紫色を多用した~千夜万葉。 2210日目。 隠れムラサキという色があるわけではない・・・。 気晴しに 昏ゆく空を 眺めおり 遠のくいろの むらさきは見ず
画家の宿命みたいなものかもしれない~千夜万葉。 2209日目。 楽しいことも苦しいことも・・・。 絵をえがく さいしょの動機 つらつらと 思いみるとき 幼児にもどる 冬の天竜二俣駅
物質という記憶もあるだろう~千夜万葉。 2208日目。 冬の旅はことに厳しい・・・。 絵ふで手に おさなきころの 記憶へと 舞い降りにつつ 冬がはじまる
いつかまた描く時があるのかもしれない~千夜万葉。 2207日目。 自画像にも明暗はある・・・。 にがき唾 咽喉にのみ込み 一枚の 自画像はいま 描き上がりたり
福岡県大川市に流れる筑後川のこと~千夜万葉。 2206日目。 大変な暴れ川であったらしい・・・。 目に映る それより暗く ながれいる 河口のみずよ 大川に見る
義父と父と~千夜万葉。 2205日目。 八月と十月のあいだを繋ぐ九月・・・。 菊の花 みずにあふれて 長月は いちにち置いて 命日のあり
歯医者の椅子はなぜあんなに座り心地が悪いのだろうか?~千夜万葉。 2204日目。 むろんこちらはマスクなし・・・。 舌の脇に 歯科衛生士さんの おゆびありて しばしコロナの 災禍忘るる
どこでもすぐに眠れる人がうらやましい~千夜万葉。 2203日目。 飲酒より、眠剤のほうがまだましだと言われてはいるけれども・・・。 願わくば 祈りの如き しずけさに この身横たえ ねむりたかりき アートフラワー展にて
地方には昭和のまま時間が止まったような街並みがある~千夜万葉。 2202日目。 地方だけではないのかもしれないが・・・。 シンゴジラやら シンウルトラマンも あらわれて うたうハマオカ 新年だもの
おうちがだんだんとおくなるような感覚~千夜万葉。 2201日目。 ハザードマップの不思議それとも・・・。 世界一 キケンなはずの ハマオカが ハザード・マップに 載らないなんて
正月から家探し~千夜万葉。 2200日目。 浜岡原発について、もっと本当のことが知りたい・・・。 ゲンデンの かげにときめく 人らあれば 愁うる人も 秋深みかも
成人の日の風景も大きく変わったような気がする~千夜万葉。 2199日目。 旧小笠郡浜岡町と中部電力・・・。 中電が 浜岡町に 落としたる 協力金約 三十億円のゆくえ
パラパラと 雨が降ってきた 千夜万葉。 2198日目。 何ゆえにあれほどまでに原子力にこだわるのか・・・。 つくるにも こわすにも 手のかかりしを 素知らぬ顔の 原子力ムラ 湖西市にあるれんが館
久々の雨となるかも~千夜万葉。 2197日目。 原子力関係の広報にかける費用は突出している・・・。 思いのほか コストが嵩む 原子力利用 そのかげに 潤う人も 浜名湖れんが館にて クリスマス間近の日曜日
半月以上雨が降らない 千夜万葉。 2196日目。 眠りたいのに眠れない、そんな夜に懐かしくおもうことなど・・・。 寝過ごして もどる車内に こくりこくり 舟こぐ人の 天然のわざ クリスマス前の 三ケ日にて
日向は風がなければあたたかいのだが~千夜万葉。 2195日目。 見た夢を 忘れる努力も必要かも・・・。 安眠を 妨げるもの 思いつく 限りならべて 不眠を諭す 三ケ日のサンタさん よく眠っている
風はあるが きのうきょう暖かい 千夜万葉。 2194日目。 足元から崩れていく感じがある・・・二ホンニッポン タイマーを 気楽にセット するように 飲み足すねむり グスリのお味 歳暮れの夜更けの三ケ日温泉
晴れの日が続く 千夜万葉。 2193日目。 決してクスリ好きではないのですが・・・。 このわたし 消し去るべくも 飲む眠剤 しずけさは 物にのみ 宿らんに 師走の中井サービスエリア
野鳥が来てはよく鳴く 旧正月が近い~千夜万葉。 2192日目。 ことしはまだ雪が降らない・・・。 ふるゆきに 身振り手振りを 交えながら 説きつ説かれつ 夜ふけの道を 東名中井サービスエリアにて
初春のひかり だんだんと明るさを増し春に近づく 千夜万葉。 2191日目。 とる~執ると書く、執筆。 久方の かげの奥行き てのひらに 包み込むごと デッサンをとる 中井サービスエリアより見る師走富士
関東地方に 雪降るかもしれない 予報あり 千夜万葉。 2190日目。 ふるゆきに 姿かたちを 変えながら 消えゆくまでの ふたり連れあり
そろそろ仕事はじめか 千夜万葉。 2189日目。 ふたり仲良く・・・山田ラヂオ店の軽トラを借りて。 軽トラの フロントガラスは 曇りつつ 御前崎にて 初日の出を待つ
けさは思いの外寒かった~千夜万葉。 2188日目。 新卒の 美術教師に 付き添われ 裸婦を見ており ルノワール展に
新春の 三が日特集 千夜万葉。 2187日目。 午前の一番いい時間帯に すこしだけ文字と戯れる 習慣・・・。 久方の かげとヒカリの うつろいが 墨の淡いに 滲みゆくまで
正月の二日、千夜万葉。 2186日目。 少しずつだが、日が伸びてきた。 久方の ヒカリの主の 気まぐれを 損なわぬように えがく陰影