北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いもうとが郵便受けに走る音 あかいろバイクの去りゆく音も

五百六十日目。八月が終わる。雨風に耐えうる体力をつけたし。 いもうとが郵便受けに走る音 あかいろバイクの去りゆく音も

はつなつの三保沖、江尻、生じらす 月夜の晩に従姉をさそう

五百五十九日目。夏祭り。 はつなつの三保沖、江尻、生じらす 月夜の晩に従姉をさそう

茹でジラス晩夏ほろよいゆうぐれは袖師、横砂、かぜふくままに

五百五十八日目。夏、清水の町は、夕方になると海寄りの風に向きが変わる。 茹でジラス晩夏ほろよいゆうぐれは袖師、横砂、かぜふくままに

世界堂か地球堂か宇宙堂か友がつとめる画材屋へゆかな

五百五十七日目。気宇壮大なる名称ではある。新宿か、渋谷か、蒲田か。 ラクノカゲ世界堂か地球堂か宇宙堂か友がつとめる画材屋へゆかな

十センチで五万年ほど遡る地層の一部に眠る自転車

五百五十六日目。町田と相模原の県境を流れる境川、その流域に貴重な断層がある。 十センチで五万年ほど遡る地層の一部に眠る自転車

手慰みにゆびの先にてみずからの影をなぞりきサルといえども

五百五十五日目。自画像の始まり、かも。 手慰みにゆびの先にてみずからの影をなぞりきサルといえども

夏空に浮かぶネットにつぎつぎとショットを放つ校庭のきみ

五百五十四日目。底のない網の魅力、籠球。 手抜かり・右 夏空に浮かぶネットにつぎつぎとショットを放つ校庭のきみ

物憂きに小枝をひろい絵のようなものを描き出すテナガザルあり

五百五十三日目。手長猿に尾はない。森へ行こう。 物憂きに小枝をひろい絵のようなものを描き出すテナガザルあり

いきていてくれてサンキュッ!缶の蓋開けてみている 絵の具がすべて

五百五十二日目。台風一過、晩夏夕暮。 いきていてくれてサンキュッ!缶の蓋開けてみている 絵の具がすべて

夏早朝声を掛けつつ円陣を組みゆく子らの白のまぶしさ

五百五十一日目。台風が通過している。 プロトコル-R 夏早朝声を掛けつつ円陣を組みゆく子らの白のまぶしさ

夏まひるチェロを背負いたるおみなあり藤沢駅を乗り換えにけり

五百五十日目。女性チェリスト。楽器は巷で見ると、意外におおきい。 夏まひるチェロを背負いたるおみなあり藤沢駅を乗り換えにけり

お揃いのアロハなふたり江ノ電にのりかえて海へゆくんだろうな

五百四十九日目。台風が近づいていたけれど。 お揃いのアロハなふたり江ノ電にのりかえて海へゆくんだろうな

改憲をうたうチラシにくるまれてモモの実のカク滴り止まず

五百四十八日目。mesh、または網の目状。 改憲をうたうチラシにくるまれてモモの実のカク滴り止まず

起伏なく熟れてゆく桃てのひらに包み込むごとひとつ剥き終う

五百四十七日目。実は桃は皮ごと食べるものだったのだ。 起伏なく熟れてゆく桃てのひらに包み込むごとひとつ剥き終う

モダニズムのハード・コアとは思いのほか身近にありて 桃ひとつ剥く

五百四十六日目。ハナミズキに絡みつく時計草。 モダニズムのハード・コアとは思いのほか身近にありて 桃ひとつ剥く

ぼうぼうとそらに息吐くゆうまぐれ口に蚊柱呼び寄せにつつ

五百四十五日目。蚊はあたたかいところが好き。 ぼうぼうとそらに息吐くゆうまぐれ口に蚊柱呼び寄せにつつ

卓上に溶け出す氷モランディ真夏閑かなる意味の氾濫

五百四十四日目。つきなみですが。 卓上に溶け出す氷モランディ真夏閑かなる意味の氾濫

ごくせまい範囲の中でごく浅くつき合うためのスキルを磨く

五百四十三日目。きっかけとしては、面白かったかもしれない。 モルト:一喜一憂 ごくせまい範囲の中でごく浅くつき合うためのスキルを磨く

ひらき切りし花は立ち枯れゆくのみに夕べ凋まぬきはちすのはな

五百四十二日目。きはちす、木蓮、芙蓉、木槿、季語は秋。 ひらき切りし花は立ち枯れゆくのみに夕べ凋まぬきはちすのはな

水を巡る大気の動きはとらえがたくゆらぐ筆触睡蓮を追う

五百四十一日目。考えることは同じだとしても。 水を巡る大気の動きはとらえがたくゆらぐ筆触睡蓮を追う

AIにも表情はありや 認知症患える義母の表情をよむ

五百四十日目。AI:artficial intelligence 人工知能。 AIにも表情はありや 認知症患える義母の表情をよむ

御祭りは 妻と子を率(い)てみちみちに遠く聞きいる太鼓の音色

五百三十九日目。帰り道はなおさら遠い。 黄花 御祭りは 妻と子を率(い)てみちみちに遠く聞きいる太鼓の音色

トントコトンさがしあぐねて妻と子ともどるほかなく夏の夜の道

五百三十八日目。近いのにたどり着けないもどかしさ。 桃花 トントコトンさがしあぐねて妻と子ともどるほかなく夏の夜の道

音のするところ何処と見上げゆく夜音(よと)の遠音(とおと)の太鼓のひびき

五百三十七日目。音はすれども。 フェンス-Ⅰ 音のするところ何処と見上げゆく夜音(よと)の遠音(とおと)の太鼓のひびき

素潜りの得意なひとは絵が上手くなるらしじっと息止めて描く

五百三十六日目。それなりの創意工夫が必要ですが。 フェンス-Ⅱ 素潜りの得意なひとは絵が上手くなるらしじっと息止めて描く

つまぶきはスズキにかえてみずいろの少年は愛しき尾ひれをまとう

五百三十五日目。祝御結婚。再録。若干の訂正あり。 つまぶきはスズキにかえてみずいろの少年は愛(は)しき尾ひれをまとう

パレットの上に練りいるこの絵の具 チューブを出たら固まるのみに

五百三十四日目。パレット上の絵の具。 ジュート パレットの上に練りいるこの絵の具 チューブを出たら固まるのみに

きゅきゅと啼くいのち幽しあかり戸に貼りつくしろき壁虎は夏の季語

五百三十三日目。へきこ、ヤモリのこと。かよわい生き物。 きゅきゅと啼くいのち幽しあかり戸に貼りつくしろき壁虎は夏の季語

うすものを纏いしのみに縁台に涼むじじばばこっち見ている

五百三十二日目。港町の夏の夕ぐれ。団扇片手に。 うすものを纏いしのみに縁台に涼むじじばばこっち見ている

虚と実の像の影ある真ん中で太郎がTAROの鐘打ち鳴らす

五百三十一日目。1982年7月のこと。 虚と実の像の影ある真ん中で太郎がTAROの鐘打ち鳴らす