2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
四百三十七日目。 お疲れさまでした。 清水には駅前銀座ともう一つ清水銀座がありけり今も アーケード街とっつきにあるあしひきの山田ラジオ店はきょう閉店す
四百三十六日目。飛び石連休とは言わないのだろうか。 風にゆれるカーテンの下 窓際の席にゆうらりと降り立つ友よ
四百三十五日目。思い出すことごと。 町はずれにクーサイコーバのありし頃の清水みなとは威勢よかりき
四百三十四日目。朗読で聴く、草枕もよし。 地上へと至る階段ながくして昇るわがあり『草枕』手に
四百三十三日目。輪郭から先に消えてしまう。 卓上にてのひらのあとほんのりと残しゆくなり湯あがりのひと
四百三十二日目。緑が眩しい。 直角に自転車を向けて駆け上がる男のこころ土手はみどりだ
四百三十一日目。もうすぐ黄金週間がやってきます。 あれもこれも詰め込み過ぎてなにとなく憂いがちなる四月のわたし
y四百三十日目。緊張感のある四月。 だぶだぶの制服に身を固くして夢見るごとし一年男子
四百二十九日目。はじめの一歩。 革靴のかたい感触ぎこちなく道をゆき交う季節は四月
四百二十八日目。サヨウナラ。 うしろでのきみを見送る秋の日のさらば近江の空の遥けさ
四百二十七日目。とある日の近江近郊。 目より手を手より頭を絵の中の真理とはつねに絵の中のこと
四百二十六日目。一年をかけて一冊読み通すべし。 殺し合う場面の多いバイブルを手にしてひとり 眠れぬ夜は
四百二十五日目。春霞、あたたかくなりました。 一ドルが三百六十円のままに止まりし時代が顔を出すとき
四百二十四日目。無情の春の嵐。 校庭の土にしみ入る春の夜の雨はやさしき雨音もまた
四百二十三日目。春のゆうぐれに思うことごと。 幾度となくわが子らの上に落としたるカミナリは今何処のそらへ
四百二十二日目。地震雷火事親父。 落とすべき相手もなくて懐かしむのみにカミナリさまは夕ぐれ
四百二十一日目。kindle fireは人気のタブレット。 所得税を誤魔化す企業amazonより買い上げにけるkindleと遊ぶ
四百二十日目。更新するたびにエラーが出てくることも。 堕ちろという声かもしれずとめどなく届くヴァージョン・アップの知らせは
四百十九日目。春眠。きのうきょう、風が冷たい。 物音は行き来してのちわが耳にいたる他なく朝未だ暗し
四百十八日目。ハナミズキがそろそろ見頃。 斎場へつづくこのみち角ごとに立札はありてみな〈行き止まり〉
四百十七日目。藤枝の瀬戸川沿いのサクラはきょうが満開、見事でした。 斎場は町の外れにあるらしく人のゆき交うゆきて戻り来
四百十六日目。青の定義。 四季をいろに譬えんとしてすみやかに散りゆくはさだめ さくら満開
四百十五日目。な折りそと折りてくれけり園の梅(太祇)の心境にはなかなか。 ひとの眼に触れやすきわが庭先より消えてしまいし水仙花ふたつ
四百十四日目。雨なのにサクラの花も校庭の晴れ着姿のだれもが明るい 入学の吾子を真中に晴れやかに父と母あり 桜の花も
四百十三日目。散らずに咲いているだけでよし。 沼津市庄司美術館 雨晴れていきおう枝のさくら花老木一樹身震いをせり
四百十二日目。入学式は花盛り。 ( 校門をいろとりどりの雨傘(かさ)ひらきどなたもが晴れ着 さくらの下を ) ) )()
四百十一日目。水温む候となれども。 重々しき夢から醒めて飲み直す眠剤はにがし水はつめたし
四百十日目。サクラはきっと入学式まで持つでしょう。 枕もとに夜ごと水置く習慣は不幸の種を蒔くためにあらず
四百九日目。花寒。WINDOWS10の評価は如何に。 再起動を促すべきかあやまちを認めたがらぬ窓のあかるさ
四百八日目。はなぐもりのいちにち。 団欒とさくら並木と夕暮れが一つになるとき窓はほころぶ