2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
短歌楽第90号刊。 バラ満開、アジサイもそろそろ。 車間距離を測りながらにながめゆく早咲き桜東名わきの だれよりものっぽのみずき花開き無垢と多感のおもてを晒す 聞きなれし声は過ぎりて山茶花のはなもそろそろ終わりねという
短歌楽第89号刊。 雨が降り出しそう。グールドを聴く。平均律第2巻。 ひぐれのち雨の気配はカンヴァスにありていろ濃く撓む空間 ぽつねんと父がいいたり少尉だからな 同い年の小野田氏の敬礼 あかねさす富士を真中に右岸より二子玉川駅に入りたり
短歌楽第88号。 思い付きではじめた、短歌新絵日記も、88回目を迎えました。以下三首。 コントその可能性の中心は虚ろなるべし 鳩が飛び出す 独断のまどろみを誘う弁護士のですます調の枯れた香水 あたらしき人口瓦に葺き替えし隣家の屋根より春立ちのぼ…
短歌楽第87号刊。下の写真は、近江八幡。 紙風船を突ける義母の手いきいきと記憶の底のバレーボール部 たしかなる動線のごとくカニューラの管は伸びきてその先の義父 先刻まで木魚叩きし住職はちょっと前まで静岡銀行のひと
短歌楽第86号刊。 さにわべのクレマチス咲き始める。下の写真は、京都の梅林。 愛用の撫刷毛は純馬毛にて「賢い馬は孤独をきらう」 神奈川の県のかたちになにとなく〈幸〉をおもえりポメラニアン種の であい系サイトに嵌る末の娘を棒読みに呼ぶ 風呂に入れ
短歌楽第85号刊。 5月、心機一転。ブログの体裁も変わりました。 以下3首詠。 歩の数を集めつつゆく冬の夜の駅のちかくへ来るとぬくとい 駅の灯を浴びて仄浮く鉄塔のさきの先まで霧雨の中 ミニパトの婦警さんたち一方通行(いっつう)を逆走しており 逃げる…