北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悔しければなおも下向くわがならい直さなひとりあらくさを抜く

1711日目。あらくさ 雑草のこと 根っこより抜くべし・・・

炒り鶏に餃子に吸い物まで付けて次男の帰りを待つらんひとよ

1710日目。賑やかに東京モーターショーの季節哉・・・

ながく伸びた影を踏みつつ飼犬を連れて路地ゆく秋晴れの人

1709日目。どこまでもつきまとわれて・・・これでお仕舞い

顔色のわろきおさな児ほつほつと園の廊下を注射逃れて

1708日目。注射は誰だってきらい・・・

ふたりの目と目 見つめ合うことなけれどもときに切なく歯を削る音

1707日目。歯科検診の一幕。写真は、山中湖での一コマ・・・

爽やかにそら晴れわたり野分あと 洗濯可能な青であること

1706日目。追いかけっこ・・・やめろよ×いやだよ・・・

逆流だぁ逆流だぁと裏声にさやぐこえあり吊り革を手に

1705日目。ウーン 逃げるしかないな・・・

たまたまに健康番組みてののち試したれどもうまく眠れず

1704日目。合点がいかず・・・

再起動待つ間すなわち端末を伏せつつわれも裏返りける

1703日目。人は端末のみに生きるにあらず・・・

見渡せばくうねるところのむところゆめみるところ惑わずにいよ

1702日目。みずからの手のうごきに任せみるらむ・・・

愁いつつ絵を画くところ置くところわが住むところ秋ふかみかも

1701日目。生涯なやみ続けるのであろうか・・・

なやみ多き秋はひぐれてぬる燗はわれは迷わず一分のチン

1700日目。電子レンジのあたためには気を使うのだ・・・

なんらかのひとの痛みにそこそこに効き目あらんとクスリはむなり

1699日目。住むところ絵を画くところ置くところ・・・

情報をたてにななめによこよこに流すに倦いておゆび畳めり

1698日目。AIに思考の速度を合わせることにひとはつかれる・・・

宮ケ瀬はダム湖の底にしずもれども村の一部が顔出すことも

1697日目。2000年に完成した大きなダム宮ケ瀬~ここにむかし小さな村があった・・・

去りゆくときはじめて気づく煙突の高さつくづくとさらばふるさと

1696日目。清水インターの北側にある清掃工場の高い煙突・・・

雨降れば海山川に水溢れすがたを変えて人を貶む

1695日目。自然の前で 自然を前に・・・

十九号通り過ぎにし西の空に月は満ちつつひとつありけり

1694日目。あるものは何でも使う主義なのだ・・・

雨ふれば海山川はすみやかにすがたを変えて水と戯る

1693日目。自然は自然に対して逆うことがない・・・

やり残したことの数々わが夢のまにまにたちて二度寝を待ちぬ

1692日目。アトリエの雨漏りが止まらない 台風情報に釘付け 他に打つ手なし・・・・

秋になり近い未来が透けはじむ 色がたのみの絵となる日暮れ

1691日目。日暮れか 夕暮か それが問題だ・・・

夢十夜 アップ・デートのたびごとにほつれゆくらんシステムもわれも

1690日目。システムはアップ・デートのたびごとに破損するものらしい、前進あるのみということなのだろうか・・・

寝かすとき起こすときいつも片方の眼のみ閉ざせるピエロを笑う

1689日目。指人形のピエロは頭でっかち・・・

みずからへの褒美のごともいちにちの〆にのむ酒酌めど飽かぬかも

1688日目。一般には晩酌と呼ぶらしい・・・

白波のごとく騒立つバンカーの砂におおきく託す一念

1687日目。女子オープン~三重県津市白山(はくさん)ヴィレッジゴルフコース バンカーの白が際立つ・・・

身にしむや国歌斉唱ののち祝電を読みつぐ声はつららにありて

1686日目。自治会の大運動会~祝電がやたらと多い 耳障りであろう

譜面めくる指のうごきに秋風のそよぐをきけば「家具の音楽」

1685日目。家具のように あるべき音楽 しばしば拡張されて・・・

シガレット咥えてひとり揺らぎ出すいまわのきわのハワイアンかな

1684日目。さいごの一服ともいう・・・

改札で手のひら振ってサヨウナラの出口入口日付が変わる

1683日目。よく見る光景~どちらがだれの出口なのだろうか?・・・

一杯の珈琲さえも遠ざけて不眠因子をねむらす手筈

1682日目。青みどりまたはみどり青~むずかしい色・・・