北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

どことなくぎこちなくとも灰いろとう色が秘めもつ艶めきは多彩

六百八十二日目。あと五時間もすれば新しい年になるのだけれど。風邪など引かないように気をつけましょう。 どことなくぎこちなくとも灰いろとう色が秘めもつ艶めきは多彩

追いつめてゆけば追いつめられもする刹那せつなに覗きみるもの

六百八十一日目。困ったことに遊んでいる時間はもうないのだ。 追いつめてゆけば追いつめられもする刹那せつなに覗きみるもの

注意深く小石と小石そのかげの中を抜けゆく小蟻の視線

六百八十日目。旧ギャラリー檜。2008年。 注意深く小石と小石そのかげの中を抜けゆく小蟻の視線

生きのこるための絵もあるくきくきとさいしょの動機が息ふき返す

六百七十九日目。丹沢の山並みもうっすらと雪化粧をはじめた。 生きのこるための絵もあるくきくきとさいしょの動機が息ふき返す

なにごとか確かめるように側面を見ておりわきのその絵の題も

六百七十八日目。端っこにおいしさが詰まっていることもあります。 なにごとか確かめるように側面を見ておりわきのその絵の題も

線香のけむりがうごく窓際の黒衣のひとの白髪はゆたか

六百七十七日目。直立不動。 線香のけむりがうごく窓際の黒衣のひとの白髪はゆたか

いまはなきものらの声が流れくる賑賑しきこの季節を生きる

六百七十六日目。また寒くなりそう。風邪にご用心。 いまはなきものらの声が流れくる賑賑しきこの季節を生きる

ソファには載せないきまり躾だからラクよちいさなその手を除けよ

六百七十五日目。クリスマスの夜は別かも。 ソファには載せないきまり躾だからラクよちいさなその手を除けよ

絵の前に佇むための空間にして虚ろなるかなフラッグ・その他

六百七十四日目。いくつ年を重ねても絵の表情はあまり変わらない。なぜだろう? 絵の前に佇むための空間にして虚ろなるかなフラッグ・その他

身体も脳の一部となりさがりふたつまなこがわれを見下ろす

六百七十三日目。12月の雨は雪の前触れけれどぬくとい。助かります。 身体も脳の一部となりさがりふたつまなこがわれを見下ろす

冬枯れのイチョウ樹くろきえだえだにみえかくれする猫と猫と猫。

六百七十二日目。見つけられるかな。 冬枯れのイチョウ樹くろきえだえだにみえかくれする猫と猫と猫。

ひたぶるに条件反射を待つのみに捏ねるえのぐのきわに身を置く

六百七十一日目。字母・左、F100。うまくいかないときの方が多い。 ひたぶるに条件反射を待つのみに捏ねるえのぐのきわに身を置く

虚ろなるもののかげより人影は出できて夜の挨拶を交わす

六百七十日目。遅速・右。 虚ろなるもののかげより人影は出できて夜の挨拶を交わす

冬枯れのくろきイチョウ樹その枝にかくれみえする見知らぬ小鳥

六百六十九日目。遅速・左。 冬枯れのくろきイチョウ樹その枝にかくれみえする見知らぬ小鳥

腰はさほど悪くないのに痛みある声が脳からとどく悩まし

六百六十八日目。痛いのは、脳の記憶のせいかも。 腰はさほど悪くないのに痛みある声が脳からとどく悩まし

さむくなると左右同時に痒くなる肌のかゆみのもとをたどれば脳

六百六十七日目。ちいさな灰色の旗。 さむくなると左右同時に痒くなる肌のかゆみのもとをたどれば脳

灰のなかの種子のねむりと種子のなかにねむる灰との接点をおもう

六百六十六日目。繋がっているとすれば。 灰のなかの種子のねむりと種子のなかにねむる灰との接点をおもう

諍い事絶えぬ家庭は往々にして子沢山なり夏目家なども

六百六十五日目。雨の日はぬくとい。吹き寄せ。 諍い事絶えぬ家庭は往々にして子沢山なり夏目家なども

エアコンの風にゆらめく十二月じきに旗日だ暦のうえは

六百六十四日目。もう先がない、今年のカレンダー。 エアコンの風にへらへら十二月じきに旗日だ暦のうえは

光りとも影ともつかぬさかい目にあるはずのもの りんかくに触れる

六百六十三日目。寒さに負けぬ体力をつけたし。 光りとも影ともつかぬさかい目にあるはずのもの りんかくに触れる

えふで手にかげとかげとを繋げゆく画家のつとめとしての灰いろ

六百六十一日目。非色という、いろの定義があります。縁側-2014。 えふで手にかげとかげとを繋げゆく画家のつとめとしての灰いろ

かぜにさやぐ葦かもしれず 絵のまえに佇ちて静かに題をよむきみ

六百六十一日目。dialogue-vol.Ⅱ 2014。「縁側」と「沈丁花」。 かぜにさやぐ葦かもしれず 絵のまえに佇ちて静かに題をよむきみ

それは絵のなかの出来事 みずからを試す、動かす、移す、委ねる

六百六十日目。ふたたびの白に戻しゆく作業。 それは絵のなかの出来事 みずからを試す、動かす、移す、委ねる

名づけるとは外に向かってひらかれるためのこころみ絵はものいわず

六百五十九日目。在りし日のラク、もうすぐ二歳。 名づけるとは外に向かってひらかれるためのこころみ絵はものいわず

かげを測る単位は知らず、一点に集まりやすき光のうつつ

六百五十八日目。ふりかえりみることの誘惑。木洩れ日さえも。 かげを測る単位は知らず、一点に集まりやすき光のうつつ

かんがえてみれば小さき足音も群れなすおりは波打つばかり

六百五十七日目。17年前の、12月5日の小春日和。 かんがえてみれば小さき足音も群れなすおりは波打つばかり

補助線のはずがいつしかまたぎえぬ線となるとき輪郭あらわ

六百五十六日目。天秤座 1994 F100。銀座三丁目にあった、ギャラリー檜での個展。 補助線のはずがいつしかまたぎえぬ線となるとき輪郭あらわ

恋をする冬の話は切なくもさいごはきっとハッピー・エンド

六百五十五日目。秋空 1994 P200。 恋をする冬の話は切なくもさいごはきっとハッピー・エンド

ねむくなるまでの約束またあした絵本のなかへ帰りゆく子ら

六百五十四日目。みどり青 1994-autumn F150。 ねむくなるまでの約束またあした絵本のなかへ帰りゆく子ら

冬の絵のなかのお話あたたかな手のぬくもりも ねむくなるまで

六百五十三日目。白鳥座 1994 F80。線の配合より。 冬の絵のなかのお話あたたかな手のぬくもりも ねむくなるまで