北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ビラが舞う空が恋しき秋の日はひだり回りに昭和が降る

六百二十一日目。非常口 左・右 2014。 ビラが舞う空が恋しき秋の日はひだり回りに昭和が降る

布団からはみ出さぬように眠りたい悪夢はひとの二の腕がすき

六百二十日目。寒さに負けない体力を保持したいものです。 布団からはみ出さぬように眠りたい悪夢はひとの二の腕がすき

逆らえぬ趣味判断はとりあえず美術手帖というカテゴリー

六百十九日目。とりあえず、ビールという感覚か。忖度-M60号。 逆らえぬ趣味判断はとりあえず美術手帖というカテゴリー

しかるべきところを見つけて色を置くことなりまほら純白絵画

六百十八日目。まほらとは、よい場所のこと。 しかるべきところを見つけて色を置くことなりまほら純白絵画

日溜まりに問われいるなりノラたちと遊ぶ余裕はありやなしやと

六百十七日目。黄花S60号。 日溜まりに問われいるなりノラたちと遊ぶ余裕はありやなしやと

文化人類学的かかるよみものの中のどこにも居場所があらず

六百十六日目。正方形による。桃花S60号。 文化人類学的かかるよみものの中のどこにも居場所があらず

河原べに拾い集めし多摩川の石をその場であきなうこころ

六百十五日目。桜花S60号。だんだん寒くなります。 河原べに拾い集めし多摩川の石をその場であきなうこころ

川岸にならぶ画廊に絵を搬び名と値をつけてひと待つところ

六百十三日目。新橋、三原橋、京橋、日本橋、いわゆる銀座界隈に画廊は多い。 瀝青S40・くろぐろ 川岸にならぶ画廊に絵を搬び名と値をつけてひと待つところ

多摩川の石にも各々名はありて値段つけおり『無能の人』は

六百十三日目。うてな-左・右、F130号×二枚。 多摩川の石にも各々名はありて値段つけおり『無能の人』は

拾ってはそれをその場で売りに出す アユにあらずば多摩川の石

六百十二日目。字母(マトリクス)金曜日と土曜日、F100号×二枚。 拾ってはそれをその場で売りに出す アユにあらずば多摩川の石

土曜日の朝のさむさに遣られたる声をなめなめ谷保路地へ来ぬ

六百十一日目。プロトコル・左、F60号。 土曜日の朝のさむさに遣られたる声をなめなめ谷保路地へ来ぬ

谷保駅を降りて小さな踏切をわたれば迷子になりやすきかな

六百十日目。プロトコルとは、外交儀礼のこと、国旗を揚げる順番または、情報の交信手順のこと。 protocol-r谷保駅を降りて小さな踏切をわたれば迷子になりやすきかな

ものいわぬ物の巡りをぐるぐると能弁なりけり反芸術というは

六百九日目。灰色から始めてみる。 plain 2010ものいわぬ物の巡りをぐるぐると能弁なりけり反芸術というは

生きるとは自由に生きることなりとドラマの中の「スパイ」が語りぬ

六百八日目。海外TVドラマの中の一節。 にわたずみP30生きるとは自由に生きることなりとドラマの中の「スパイ」が語りぬ

取り留めなき話題ふくらむ若者の口に泡立つレモン・スカッシュ

六百七日目。「公共」の場所は禁煙にすべきでしょうね。 snap p12取り留めなき話題ふくらむ若者の口に泡立つレモン・スカッシュ

ちりそめしケヤキ並木に月は浮かび府中刑務所通りかぐわし

六百六日目。武蔵野のゆうべ。枯葉のにおいが香しい。 post 2010 ちりそめしケヤキ並木に月は浮かび府中刑務所通りかぐわし

「急に寒くなったね」「なった」といいながら牡蠣鍋を食ぶアールつく月

六百五日目。満月でした。 蝶番 2014「急に寒くなったね」「なった」といいながら牡蠣鍋を食ぶアールつく月

自然から遠くはなれて立つ画家の意志のごとしも 絵ふでが撓う

六百四日目。カテゴリア-2010。 自然から遠くはなれて立つ画家の意志のごとしも 絵ふでが撓う

自然から独立している一枚の絵を画くための準備がつづく

六百三日目。芸術の秋はほとほと忙しい。 2010自然から独立している一枚の絵を画くための準備がつづく

五線譜のかげにかくれている音に視点合わせるピアニストの目

六百二日目。モルトL・R、各F120号。2010年、ギャラリー檜。 五線譜のかげにかくれている音に視点合わせるピアニストの目

きれい好きとかんがえ過ぎは相通ずあさなさな差す目薬の味

六百一日目。急に寒くなってしまいました。灰黄-ⅱ。 きれい好きとかんがえ過ぎは相通ずあさなさな差す目薬の味

月の海、海の月かもマイク手にうたう声するひとりよりふたり

六百日目。神無月十日。運動会花盛り。 月の海、海の月かもマイク手にうたう声するひとりよりふたり

ゆびのちからだけを頼りに張り終えたキャンバスがたるむそれも絵の内

五百九十九日目。「縁側より」、十五枚の連作のうちの六点。 縁側をゆらりゆうらり自転車の影はすぎゆく向こう岸まで ゆびのちからだけを頼りに張り終えたキャンバスがたるむそれも絵の内

清潔に過ぎるは心苦しきにショート・カットの原始ビト居らず

五百九十八日目。天候が不安定な秋先、体調の維持管理が難しい。お元気ですか。 清潔に過ぎるは心苦しきにショート・カットの原始ビト居らず

堕ちろという声にときめくことのあり 木犀の花散りゆくよべを

五百九十七日目。灰黄-ⅰ、2010年、M120号。 堕ちろという声にときめくことのあり 木犀の花散りゆくよべを

花のいろは地の上にも宿るらし キンモクセイのちりぎわみだら

五百九十六日目。秋らしい好天。 花のいろは地(つち)の上にも宿るらし キンモクセイのちりぎわみだら

近いので「サイゼリヤ」へと来てみたりカボチャの子らで今宵満席

五百九十五日目。秋、黄金いろの食べ物をいただく。 近いので「サイゼリヤ」へと来てみたりカボチャの子らで今宵満席

その前のそのまた前に遡るためのあれこれ絵を画くための

五百九十四日目。みずからを遡るための準備の時間。 その前のそのまた前に遡るためのあれこれ絵を画くための

木犀の黄金の花々散らしたるごとき感触 南瓜の甘煮

五百九十三日目。ホクホクカボチャ。 木犀の黄金の花々散らしたるごとき感触 南瓜の甘煮

数珠つなぎに蕾ふくらむ宵のくち銀と金との木犀に出遇う

五百九十二日目。十七年前の十月のススキ。 数珠つなぎに蕾ふくらむ宵のくち銀と金との木犀に出遇う