北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとかげがみちを伸びきてすみやかに路地行く人の影となるとき

七百四十一日目。二月が終わる。 ひとかげがみちを伸びきてすみやかに路地行く人の影となるとき

春一番ひかり明るむ真間川のかぜのまにまに絵を見て来たりぬ

七百四十日目。縁側・背表紙より。 春一番ひかり明るむ真間川のかぜのまにまに絵を見て来たりぬ

雑食の極みとおもう燗酒に茹であずきは辞さずチヨコレイトも

七百三十九日目。波打つ灰色。プロトコル。 雑食の極みとおもう燗酒に茹であずきは辞さずチヨコレイトも

売れ筋の絵画いならぶ壁面ははなやかなれば近づきがたし

七百三十八日目。みどり色は扱いがむずかしい。 売れ筋の絵画いならぶ壁面ははなやかなれば近づきがたし

雨上がり、春の気配に水たまりのぞき見ているくろしろのネコ

七百三十七日目。からだの調子を崩しやすい時期です。 雨上がり、春の気配に水たまりのぞき見ているくろしろのネコ

えやみして熱あるまなこつれづれに天翔ける夢タバコ吸う夢

七百三十六日目。花粉症に喫煙は禁物。周囲の人も。 えやみして熱あるまなこつれづれに天翔ける夢タバコ吸う夢

パレットを離れしのちの絵の具には負荷がかかると筆先がいう

七百三十五日目。垂直の平面と、水平の平面。 パレットを離れしのちの絵の具には負荷がかかると筆先がいう

絵にはへりがあるということ気づかせてくれる試み野心にちかし

七百三十四日目。自然から遠く離れればはなれるほどに。 絵にはへりがあるということ気づかせてくれる試み野心にちかし

目には目を歯にはあらたな歯をのせてくれるマスクの歯科衛生士さん

七百三十三日目。目から表情をくみ取ることはそれほど容易くはない。 目には目を歯にはあらたな歯をのせてくれるマスクの歯科衛生士さん

ちいさなる子供にかえるひとときを歯科医療用背凭れ椅子は寝心地わるし

七百三十二日目。字余り。 ちいさなる子供にかえるひとときを歯科医療用背凭れ椅子は寝心地わるし

おのこよりおみなのほうがあたたかなるお指もつこと歯科医は知りぬ

七百三十一日目。寿司屋にて知る、床屋にて知る、としてもおんなじか、同じではない。 おのこよりおみなのほうがあたたかなるお指もつこと歯科医は知りぬ

わが面に添えてくれいる両の掌のおゆびぬくとし歯医者さんより

七百三十日目。風は強いが、とても暖かな一日ではありました。 わが面(おも)に添えてくれいる両の掌のおゆびぬくとし歯医者さんより ) ) ()

われは良い歯、悪い歯とともにくち開けてももいろ乙女の出番を待ちおり

七百二十八日目。長い目で見てくださいと灰色がいう。 われは良い歯、悪い歯とともにくち開けてももいろ乙女の出番を待ちおり

口中を蠢くおゆび見えるだけのスキマがすべて歯を削る音

七百二十八日目。ことのはじまり。 口中を蠢くおゆび見えるだけのスキマがすべて歯を削る音

くしゃみのち鼻水すすり上げながら歯を診てくれるマスクのひとよ

七百二十七日目。まぼろしの、flag-10(distance)、F40号。 くしゃみのち鼻水すすり上げながら歯を診てくれるマスクのひとよ

雪降る日は人身事故がつづくらし 京王もダメ立川へ回る

七百二十六日目。越すに越されぬ多摩川のお話。ふぅ 雪降る日は人身事故がつづくらし 京王もダメ立川へ回る

どの線も遅れがちなるゆきの日の都心は遥けし京王にする

七百二十五日目。JRも小田急も、遅延のお知らせが出ていました。寒くとも頑張るのだ。 どの線も遅れがちなるゆきの日の都心は遥けし京王にする

絵より壁を見比べながら展示室の全空間をわがものとする

七百二十四日目。九日は、雪だけではなく、事故が相次ぎました。 遠くのそらみみ 絵より壁を見比べながら展示室の全空間をわがものとする

曲つけてもらえるおうたのあることも自選たのしき十五首余り

七百二十三日目。側面を強調するあまり、失うものもあるだろう。三箇日-一昨日。 曲つけてもらえるおうたのあることも自選たのしき十五首余り

美術館の無口なる壁みくらべおりさくらのつぼみ膨らむころを

七百二十二日目。美術館の窓からながめたら外の風景は、絵のように見えるだろうか。期待に胸ふくらむ二月。 美術館の無口なる壁みくらべおりさくらのつぼみ膨らむころを

助手席に不穏の人をすわらしめハンドル握るわれはなにもの

七百二十一日目。夏のみ栄えるつる草あわれ。 助手席に不穏の人をすわらしめハンドル握るわれはなにもの

吹き抜ける風のねいろを聞き分ける耳もつおひとを助手席にのせる

七百二十日目。追い風ばかりというわけにはいきません、向かい風にも感謝。 または、逃げる韻を踏む日々 AA、A、AAA 2017。 吹き抜ける風のねいろを聞き分ける耳もつおひとを助手席にのせる

花韮のむれ咲くところむらさきの土手ゆくネコはそよ風のごとし

七百十九日目。紫といってもハナニラは、限りなく白にちかい薄紫色もあります。 花韮のむれ咲くところむらさきの土手ゆくネコはそよ風のごとし

アトリエの壁に明るむ灰いろの絵画はたまた二月のひかり

七百十八日目。これから雨になるのでしょうか。少し降った方がいいですね。 アトリエの壁に明るむ灰いろの絵画はたまた二月のひかり

日が伸びてさけをのむにはまだ早い棒のメンソレータムを唇に塗る

七百十七日目。正月三箇日の風景の一コマ。 日が伸びてさけをのむにはまだ早い棒のメンソレータムを唇に塗る

またの名を螽斯ともいうけれど、そこは上手に遣り繰りしたい

七百十六日目。キリギリスは、秋の季語ですが。 またの名を螽斯ともいうけれど、そこは上手に遣り繰りしたい

吹きわたるかぜの音いろのかさなりを慈しむごと水際べに佇つ

七百十五日目。絵をえがくようにその絵を見ることは、儘ならぬぞえ ノラが振り向く。いろの、校正もまた。 吹きわたるかぜの音いろのかさなりを慈しむごと水際べに佇つ

脳にいくらかの効能はあるらしい冬のみみあて春の散髪

七百十四日目。はや二月。こんなんでいいのかなあ。 三箇日・一昨日(おとつい) 2017 うしろ前より。 脳にいくらかの効能はあるらしい冬のみみあて春の散髪