北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

柔らかきアジサイの葉をひとつ選び鼻かむわれが道の端をゆく

八百三十三日目。 絵と照明との関係は、思っている以上に大きい。できるだけゆっくりと、絵を見るための、配慮をこころがけたく思う。 柔らかきアジサイの葉をひとつ選び鼻かむわれが道の端をゆく

廃院の庭にあそべば手つかずのくさぐさのなかアジサイは闇

八百三十二日目。 子どものころの記憶では、アジサイは、土のあるところには、どこにでもあったような気がする。雑草だと思っていた。 廃院の庭にあそべば手つかずのくさぐさのなかアジサイは闇

ウスムラサキいろの小首を携えてくるくるぼくを目がけて鳩が

八百三十一日目。 フラッグ《フェンスぎりぎり》一歩手前展は、しずかに幕を閉じました。 ご来場いただきましたみなさま、どうもありがとうございます。それから、展覧会を支えてくれたスタッフのみなさまにも御礼申し上げます。感謝。 ウスムラサキいろの小…

気負いすぎるタイトル名とともに見るアクロバットなる一組の絵

八百三十日目。最終日。 気負いすぎるタイトル名とともに見るアクロバットなる一組の絵

重々しく吊皮がゆれる此れの世の頭上を占むる広告の波

八百二十九日目。吉祥寺美術館展示風景。 重々しく吊皮がゆれる此れの世の頭上を占むる広告の波

FRISKをデパスがわりにひとつふたつなめなめきょうは特快にする

八百二十八日目。あとふつか。 FRISKをデパスがわりにひとつふたつなめなめきょうは特快にする

年内に千首は超えるだろうけれど一日一首、ぼうぼうの庭

八百二十七日目。吉祥寺美術館エントランス。気持ちのいい空間です。 年内に千首は超えるだろうけれど一日一首、ぼうぼうの庭

くろぐろき翅虫がわが画布の上にえがく三角かんけいは淫靡

八百二十六日目。 吉祥寺美術館:フラッグ《フェンスぎりぎり》一歩手前展は、まもなく幕を閉じます。28日(日曜日)が最終日。19時30分まで開館しております。 灰黄 くろぐろき翅虫がわが画布の上にえがく三角かんけいは淫靡 )

しろじろき画布の上なる三匹の翅虫はいま恋愛中らし

八百二十五日目。 左より、かげふみ、アクロバット・左/右。 しろじろき画布の上なる三匹の翅虫はいま恋愛中らし

エネルゲイアすなわち「活動ーしてーいること」エルゴン・Werk・作品ともいう

八百二十四日目。 一歩手前のためのトリプティク、左から、三月号、四月号、五月号。 エネルゲイアすなわち「活動ーしてーいること」エルゴン・Werk・作品ともいう

雨晴れて 日日の屈託の真向こうにつかのまのぞく格別の場所

八百二十三日目。 移りゆく日々の敷居に影落とし、一歩手前にとどまるこころ または、逃げる韻を踏む日々 たちまちに過ぎてちいさき絵をひとつ足す 雨晴れて 日日の屈託の真向こうにつかのまのぞく格別の場所 日々にかかわる、三連三首詠。 上から順に、 「…

さまざまの国の言語に訳されし保証書の中のひらがなをひろう

八百二十二日目。 講演「芸術作品とは何か-ハイデッガーの立場から」秋富克哉(京都工芸繊維大学教授)さんにお話しいただきました。 哲学の現場はさすがに熱い。 さまざまの国の言語に訳されし保証書の中のひらがなをひろう

超越的(トランセンド) かかる名を持つメーカーの無期限保証書は言語の坩堝(るつぼ)

八百二十一日目。 または、逃げる韻を踏む日々・AA-うしろ前より Or,Days to Rhyme the Lines Runnning Away-From Back to Front 超越的(トランセンド) かかる名を持つメーカーの無期限保証書は言語の坩堝(るつぼ) ) )

多様なる国の言語を和らげるごとく日本のひらがなはあり 保証書を読む

八百二十日目。 空耳・下-うしろ前より Mishearing・Lower-From Back to Front 多様なる国の言語を和らげるごとく日本のひらがなはあり 保証書を読む

年老いし母のごとくにあゆめるはわれなるか 動画の編集がつづく

八百十九日目。 たまたま映り込んでしまった動画の中の自分の声とすがた。 非常口・左-縁側より Emergency Exit・Left-From Engawa 年老いし母のごとくにあゆめるはわれなるか 動画の編集がつづく

またひとり土鳩の色のスカーフをゆらしつつくる険しき目をして

八百十八日目。いま、吉祥寺美術館のエントランスの壁に飾られています。 去嫌 Sari-kirai またひとり土鳩の色のスカーフをゆらしつつくる険しき目をして

漸うにねむくなりたるわが自然リズムよとうに朝だ朝だよ

八百十七日目。この三枚の絵はやや中途半端なところがある。 等身大のトリプティク Life-sized Triptych 漸うにねむくなりたるわが自然リズムよとうに朝だ朝だよ

カーテンの隙間にあそぶ朝の陽へ導かれたし セロトニン来よ

八百十六日目。 壁虎 Gecko 脳における、セロトニンと、メラトニンとの関係をいうひとが多いが、ほんとうのところどうなんでしょう? カーテンの隙間にあそぶ朝の陽へ導かれたし セロトニン来よ

脳内瓦斯大爆発炎上あわれ薬物にたよるほかなき睡眠の質

八百十五日目。字余りの夜明け前。 飛礫 Cobblestones 脳内瓦斯大爆発炎上あわれ薬物にたよるほかなき睡眠の質

カーテンをもたぬ出窓はめざめやすく再び眠るをよろこばずなり

八百十四日目。 細石 Sazare 不眠症の人は意外に多い。いい季節なのに、残念。朝のひかりが、脳とからだに効くそうです。 カーテンをもたぬ出窓はめざめやすく再び眠るをよろこばずなり

ピアニストの右手が挙がり軽く弧をえがくとき、音と画像の全てが終わる

八百十三日目。 小石を繋ぐ-ⅰ。音と言葉と絵との対話。 ピアニストの右手が挙がり軽く弧をえがくとき、音と画像の全てが終わる

パソコンのキーボードへと指示を送るピアニスト高橋さんの呼吸がすべて

八百十二日目。 夜道 The Road at Night 「移りゆく日々の敷居」より パソコンのキーボードへと指示を送るピアニスト高橋さんの呼吸がすべて

プロトコルとは古代ギリシャのパピルスの表紙のうらの一頁目のこと

八百十一日目。 沈丁花 Daphne プロトコルとは古代ギリシャのパピルスの表紙のうらの一頁目のこと

絵巻物のさいしょのページは「白紙」なれば プロトコロンという遊び紙

八百十日目。 隣りのフェンス The Next Fence 画像としては、2番目の絵になりますが、白紙のページが巻頭に1枚あるので、3ページ目ということになります。 絵巻物のさいしょのページは「白紙」なれば プロトコロンという遊び紙

移りゆく日々の敷居に影落とし、一歩手前にとどまるこころ

八百九日目。 垣根のアカメはいまが盛り。AKAME-V・L 移りゆく日々の敷居に影落とし、一歩手前にとどまるこころ

あら、月 恩賜公園木々の間に浮かぶ月みる八個のまなこ

八百八日目。 高橋 悠治さんの、ピアノコンサート、「移りゆく日々の敷居」、深い余韻を残しつつ、終える。 あら、月 恩賜公園木々の間に浮かぶ月みる八個のまなこ

わが道は砂のながれ 砂利の浜と砂丘のあいだ 霧立ちこめて

八百七日目。こどもの日。 吉祥寺美術館へようこそ。 わが道は砂のながれ 砂利の浜と砂丘のあいだ 霧立ちこめて

ぬれやすき小石が放つ日のひかり さらさらとあれ石つぶてが舞う

八百六日目。 大石、栗石、小石、細石、礫石の順に、石は小さくなるのだそうな。 ぬれやすき小石が放つ日のひかり さらさらとあれ石つぶてが舞う

いくたびも車内通話をこころみるこの娘(こ)深刻 就活中なり

八百五日目。 憲法記念日のきょう。 いくたびも車内通話をこころみるこの娘(こ)深刻 就活中なり

細く長く吟じいる声益荒男が電車車内に陶酔をせり

八百四日目。 吉祥寺美術館展示風景その2。 細く長く吟じいる声益荒男が電車車内に陶酔をせり