北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『パレット』の上の絵の具のいずれもが抽象絵画となりますように

八百二日目。 灰色へ、そしてふたたびその灰色から。 『パレット』の上の絵の具のいずれもが抽象絵画となりますように

キャンバスをパレットみたいにしちゃおうぜと教え導くギリギリの人

八百一日目。 お待たせいたしました。吉祥寺美術館のカタログがきのう出来上がりました。一度手に取ってご覧ください。 キャンバスをパレットみたいにしちゃおうぜと教え導くギリギリの人

灰いろになるまで色を混ぜながらそれをそのまま絵にしてみよう

八百日目。 「えのぐのゆくえ、パレットのおしえ」にご参加いただきましたみなさま、お疲れさまでした。くわしくはこちら➡https://www.facebook.com/KichijojiMuseum/ 灰いろになるまで色を混ぜながらそれをそのまま絵にしてみよう

あおに黄のいろをはつかに足すのみに物憂きよ ターコイズ・ブルーというは

七百九十九日目。turquoise blue とは、トルコ石の青のこと、トルコ石は12月の誕生石でもある。 あおに黄のいろをはつかに足すのみに物憂きよ ターコイズ・ブルーというは

混ざり合うも溶け合わずなり ターコイズ・ブルーを透けて映ゆるイエロー

七百九十八日目。明るいフラッグ。線が線を呼ぶこともある。 混ざり合うも溶け合わずなり ターコイズ・ブルーを透けて映ゆるイエロー

絵ふでを手にガラスの窓にわが思いすべらすごとし 虹架けてみむ

七百九十七日目。外光を少しだけ採り入れながら、見たい絵もある。 絵ふでを手にガラスの窓にわが思いすべらすごとし 虹架けてみむ

雨の日の美術館へといそぐとき、扉開けば翅振るごとし

七百九十六日目。くろのフラッグ。ジャンゴ・ラインハルトを聴きながら。 雨の日の美術館へといそぐとき、扉開けば翅振るごとし

雨淡き点描にしてほつりまたほつりと屋根の瓦をぬらす

七百九十五日目。もうすっかり新緑の季節。雨のうたがつづく。 雨淡き点描にしてほつりまたほつりと屋根の瓦をぬらす

はじまりは点描にして窓のそと屋根の瓦にふるあめもまた

七百九十四日目。灰色がはぐくむであろう、さまざまな色をかんがえてみる。 はじまりは点描にして窓のそと屋根の瓦にふるあめもまた )

ことばが絵を追いかけるようについてくる もっとゆっくり歩こうじゃないか

七百九十三日目。みどりのフラッグ。いま吉祥寺美術館に、展示してあります。 詳細はこちら➡ http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/ ことばが絵を追いかけるようについてくる もっとゆっくり歩こうじゃないか

矢面に立たされしわれがクツ底に踏みつけておりヤキトリの串

七百九十二日目。ぽっかりと空いた空間、それがフラッグの始まり。 矢面に立たされしわれがクツ底に踏みつけておりヤキトリの串

燃え尽きし花のなかより生(あ)れ来たる、色とりどりの種蒔く四月

七百九十一日目。夜道。線描が、向こう側に隠されている。 燃え尽きし花のなかより生(あ)れ来たる色とりどりの種蒔く四月 ()

さくら狩り終えてもどれば灰いろの夜の淵より種は起き出す

七百九十日目。壁虎。へきこと読む。ヤモリのこと。夏の季語でもあります。 さくら狩り終えてもどれば灰いろの夜の淵より種は起き出す

屋上のフェンスを越えて恐る恐る下をのぞくは団地の子らか

七百八十九日目。G.H.C.(等身大のトリプティク)。幼きは、怖れを知らない。 屋上のフェンスを越えて恐る恐る下をのぞくは団地の子らか

映りゆくかげを追いつつ白壁に見入りたるなり 団地そだちは

七百八十八日目。遅速、左。白い壁に思いを寄せる。 映りゆくかげを追いつつ白壁に見入りたるなり 団地そだちは

わが幼き日々のことごといまさらに甦りくる 夜ざくらの下

七百八十七日目。遅速・右。 吉祥寺美術館では、あす16日日曜日午後2時より、美術評論家平井亮一さんによる、講話が開催されます。まだ席に余裕があります。どうぞお越しください。 くわしくはこちらまで↓http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/ev…

団地には昭和のにおい面影も 公私のさかいの縁石をふむ

七百八十六日目。絵の暗さを照明で補うことはできるだろうか。 団地には昭和のにおい面影も 公私のさかいの縁石をふむ

散りはじめしさくらはいずれも重々し One CUP OZEKI飲み干しにけり

七百八十五日目。カップ酒は、戸外で飲むものであろう。後始末はきちんと。 散りはじめしさくらはいずれも重々し One CUP OZEKI飲み干しにけり

鵜野森の桜に逢いに来たりけり 空に朧の月ひとつあり

七百八十四日目。星はまったく見えないが、朧月夜。おとといの夜のこと。 鵜野森の桜に逢いに来たりけり 空に朧の月ひとつあり

ワンカップひとつ手にしてサクラ見に来ており 夜の団地のなかを

七百八十三日目。冷たい春の雨。ところによって、さくら散ります。 ワンカップひとつ手にしてサクラ見に来ており 夜の団地のなかを

移りゆく日々の敷居に影落とし、一歩手前にわが絵を置きぬ

七百八十二日目。 武蔵野市立吉祥寺美術館HPへのアクセスはこちら➡http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/ 移りゆく日々の敷居に影落とし、一歩手前にわが絵を置きぬ

または、逃げる韻を踏む日々たちまちに過ぎてちいさき絵をひとつ足す

七百八十一日目。フラッグ《フェンスぎりぎり》一歩手前展、静かにはじまる。 または、逃げる韻を踏む日々たちまちに過ぎてちいさき絵をひとつ足す

雨晴れて 日日の屈託の真向こうにきみとみている格別の場所

七百八十日目。フェンスが彩る視像のゆくえ。 雨晴れて 日日の屈託の真向こうにきみとみている格別の場所

友人の子が向けるカメラに応えつつ戯けてみせるはピアニストなり

七百七十九日目。井之頭公園の桜は満開だろか。 ご覧になった方も多かろうと思いますが、NHKのBSで、クラシック倶楽部 高橋悠治 in NHK ~時代を超えて 音楽の輪を回す~が放映されました。見逃された方は、オンデマンドでどうぞ。 詳細はこちら➡http://www.…

なにもまだ生んでいないのに春が来て父となりゆくわれを待つらん

七百七十八日目。黄花。 なにもまだ生んでいないのに春が来て父となりゆくわれを待つらん

みどり児を抱き終えたる感触がのこるてのひら スケッチに起こす

七百七十七日目。桃花。 みどり児を抱き終えたる感触がのこるてのひら スケッチに起こす

両の掌にかわるがわるに抱かれゆく初めての子のゆく末おもう

七百七十六日目。桜花。さくらの花咲くころ。 両の掌にかわるがわるに抱かれゆく初めての子のゆく末おもう

無口なる歯科医師さんが飼い慣らすカミツキガメは従順であろう

七百七十五日目。ハナミズキの若葉が開き始めました。 無口なる歯科医師さんが飼い慣らすカミツキガメは従順であろう

えがきすぎる腕もつ画家はうしろへと戻りがちなり戻るべくして

七百七十四日目。去嫌、さりきらい。変化を貴ぶこころ。 えがきすぎる腕もつ画家はうしろへと戻りがちなり戻るべくして

試してはその痕跡をのこし置くための絵もある音楽ではなく

七百七十三日目。四月始まる。わくわくするようなことがあるかも。 試してはその痕跡をのこし置くための絵もある音楽ではなく