北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

平手打ちされしひだりの頬染めて自転車を駆る春のゆうぐれ

1803日目。だれにでもある 青春の一コマ・・・

ブランコのかぜにスカート孕ませて名字の下のなまえ見せたり

1802日目。痛い目に合わないとわからない子供もいるにはいるが・・・

システムはアップ・デートのたびごとに昏れゆくならん前進あるのみ

1801日目。実のところ AIは壊れやすい ひとににて・・・

少しだけ泣いて見せても怒ってももんどりうって笑うキュビズム

1800日目。先日、東京ステーションギャラリーで坂田一男展を見た。詞書き 邪魔になるとき 眼をそらすときあることも 絵に語らせよ・・・

正面から側面からも嘖まれキュビズム美人は泣きそうである

1799日目。いわゆる立体派のこと・・・

泣き笑いつくり笑いもなんのその問わず語らずキュビズム美人

1798日目。泣いているのか 笑っているのか・・・

コンタクト・レンズに譜面しのばせてピアニストはいまピアノの前に

1797日目。ピアニストのコンタクト・レンズは譜面台の位置に合うように調整されているらしい・・・

ひと知れずわれを促す官能の装置はたまたときめくこころ

1796日目。羞恥心より 老いてなお 好奇心をや・・・

そのさきに画廊あること月影も 府中刑務所通りをゆくも

1795日目。ほんとうの名称は 美術館通り うつくしい並木道・・・

シジミ貝にひとら群れ来て塚となり町となりしてわが子らが住む

1794日目。いにしえの時代より河口ゆたかなり 栄養豊富 安全でさえあれば・・・

老いたる手に春を呼ぶごと泡立てて雪よりあわし牛乳石鹸

1793日目。ゆきよりもあわき牛乳石鹸・・・

3Fは満の字赤く点りしに空をめざしてアクセルを踏む

1792日目。アクセルは和製英語 正確にはaccelerator または gas pedalというらしい・・・

建築家の捨てたる石に纏わりつく小アリのように絵筆を揮う

1791日目。寒くても気にしない そんな体力が欲しい・・・

初春やタスキわたしにとりどりのいろを躍らせ汗にぎらしめ

1790日目。今年のお正月はあたたかな日が続いたけれど、きょうは打って変わってささめゆき・・・

二十二で婚姻届け出したこと悔やむとしたら監督のせい?

1789日目。監督の存在は大きいが、それ以上に不足しているもの・・・

ねずみ年未満の子らのみにボール蹴るプレー見おればはや小正月

1788日目。言わずと知れたU23アジア選手権の惨敗 下の写真はJ3サガミハラのホームグラウンド・・・

ぬれ落ち葉つづく舗道に日は落ちて刑務所通りに月ひくくあり

1787日目。月低くあればより大きく見える・・・

影踏めばたちまちかげに踏まれゆく 視線落とせば無数の眼

1786日目。ものを見るとき かげも同時に視野に入れている どちらか一つということはない・・・

去年今年鐘打つ音の重なりにつらなり来たる異物の暗さ

1785日目。きょうは成人の日でしたね~上を向いて歩こう・・・

おひたしの青菜白菜削り節に張りつくように冬が来ている

1784日目。ハクサイは冬の季語 いかにも寒そう・・・

クレパス手に園児らのえがく花の絵のユスラウメこそ春呼ぶごとし

1783日目。こちらは沼津の画家青木一香さんの作品・・・

血の滴ひとつぶほどに知られうるこの世のすべて知りたくもあり

1782日目。知りたくも無し とすべきかも・・・

火元なりし風呂おけひとつアパートの敷地の隅に見せしめのごと

1781日目。ひだり狩野川 みぎ香貫山・・・

いつの日にか読むと知りつつ待つように開かれいたるユリシーズⅠ

1780日目。英文にもいろいろな版があるようだ 原書なのに・・・

五十二年の月日はめぐりユリシーズ手許に置いてみれば懐かし

1779日目。高校1年の時だったと記憶する 読みたいと思ったのは・・・

愛人の家の朝火事春霞 生田の丘にサイレンを呼び

1778日目。晩秋の狩野川河口のビル群・・・

よみてなきブログに掛かる蜘蛛の巣の煌めくみれば年明くるなり

1777日目。狩野川の河口 遠く伊豆諸島・・・

血のいろの月吐く海に息荒げ交尾を迫る人魚の嘆き

1776日目。小説技巧的修辞アラカルト その1・・・

眼の奥に眠れるごとき海辺ありて波うちぎわに月見るわたし

1775日目。狩野川の河口より上流を望む・・・

ころし文句ひとつうかべてほろほろと口に盃寄せいたるなり

1774日目。天上天下唯我独尊 または 独断の微睡み・・・