北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2019-01-01から1年間の記事一覧

さざんかの散りぎわにみる花びらの記憶の線は螺旋をむすぶ

1772日目。大晦日 桃色がほぼ終わりを告げて白が続き赤がほころび始めた~山茶花だより・・・

空見上げからだの芯の奥底にヒカリ差すごと口開けいたり

1771日目。ぬまづの晩秋の空 風が強かった・・・

昼となく夜となくわが奥底にときめきいたりゆめ見る装置

1770日目。年の瀬も迫りつつある夕暮れの一室より望む風景・・・

みずからの体内にして水底にしずもるごとき感覚おぼゆ

1769日目。庭の石蓮花 食用サボテンらしい 知らなかった・・・

静かなる青のめぐりに指の先あててききいる赤き血の音

1768日目。静脈はなぜ青く見えるのか?・・・

Merryには時を短くするの謂いありて Christmas! うれいわすれて

1767日目。『merry』の原義~時を短くする 楽しいときは早く過ぎ去るものらしい・・・

聖誕の夜を集える信徒らの顔のベールにうかぶ口許

1766日目。初冬の九品仏浄真寺の境内 紅葉が見事~きょうはクリスマスだけれど・・・

この夜をデパス開放区と呼ぼう ドアーの向こうに群れる馴鹿

1765日目。クリスマスイブの前日の朝 音もなく丹沢に雪が降った・・・

仰ぎみる冬至の空に血のいろの補色おもえばしぐれ降る雨

1764日目。きのうは冬至 一日中曇り あけがた丹沢山塊に雪落とす・・・

つつがなく冬至の夜は明けながら生まれ落ちても奥のとは闇

1763日目。きょうは冬至 うすら寒い 奥能登の満潮時間を調べてみる・・・

峪深き甲斐の猿橋両岸にもみじ蓄え雨呼ぶ如し

1762日目。晩秋の甲斐の猿橋はみどころ一杯~ちょっと怖いくらい・・・。

生きるとは気持ちのいいことなかんずく分かち合うこと委細面談

1761日目。いわゆるラク書き・・・。

猿の背に猿を連ねて橋となす景色面白猿橋へ来よ

1760日目。犬猿の仲・・・zzz

しき嶋のやまとごゝろをとく君の肩に散らせし花びら隠微

1759日目。しき嶋のやまとごゝろを人とはゝ゛朝日にゝほふ山ざくら花 本居宣長・・・

かぜ吹けばおぐらき黒き安倍かわの蜜にからまる花びら無尽

1758日目。安倍かわとは 安倍川餅の略 広辞苑にも記載あり・・・

年忘れ はなみる会の喧騒も うたをわすれしカナリヤ哀れ

1757日目。歌を忘れたカナリヤのうた・・・

振り向けば日溜りのなかしどけなくねむるオマエはラクではないか

1756日目。初冬の日溜り・・・

よべの穢れぬぐい去るごと拭きいたるメガネレンズはかくまで涼し

1755日目。 春を待ち侘びる ハナミズキ・・・

ステンレス・シンクの上の水滴の、未必の故意の集合の妙

1754日目。ひとつとしておなじかたちのない水溜り・・・

猿同士呼吸合わせてつぎつぎに組みゆくに似て甲斐の猿橋

1753日目。いわゆる刎橋 はねばし 深い渓谷のために橋脚がない・・・

湯にあればぺたりぺたりと口笛の男ペタリ氏かたえに来おり

1752日目。くちぶえは意外に耳にとどきやすい 耳障りともいう・・・

病得しキチキチバッタばったりと不意の知らせに恐々として

1751日目。オノマトペ研究はたまた・・・

忘れたい忘れられない忘れても忘れたことは忘れずにいる

1750日目。年忘れ 花見る会の 喧噪も・・・

花言葉唯我独尊嫌われて背高秋の麒麟草かな

1749日目。通称セイタカアワダチソウ こちらは大月の猿橋・・・

冬空に星々の声透きとおり夜間飛行は神々の証し

1748日目。大月猿橋から見る絶景・・・

今しばしことば脱ぎ捨てこのわたし風呂に入るなり忘れんがため

1747日目。お風呂は確かに面倒くさいが・・・

夜の月に攫われしごとも踏切に人影たえて 鬼子母神前

1746日目。こちらは初冬の甲府盆地・・・

デモ帰りの路地ゆくわれにくらぐらと赤く点る灯 鬼子母神前

1745日目。こちらはうっすらと雪の丹沢・・・

ちぶさより熱き湯いだす置物のありてほのぼのきょうの男湯

1744日目。きのうの午後ほんの一瞬だったけれど 淵野辺の町におおきな虹がかかった写真は石和の盆地・・・

うれいなきひとのからだの軽々と浮くも沈むも坪湯にひとり

1743日目。おおきな露天風呂があるというのに・・・