北村周一のブログ《フェンスぎりぎり》

フラッグ《フェンスぎりぎり》展へようこそ。現代美術紹介のコーナーです。とりわけ絵画における抽象力のリアルについて思考を巡らしたい。またはコーギーはお好き?

2023-01-01から1年間の記事一覧

のむ前のひとときこそが愛おしい夏でも燗の酒と決めつつ

とりわけ純米酒がおいしい~千夜万葉。 2354日目。 あいだが開いてしまったのだけれど・・・。 のむ前の ひとときこそが 愛おしい 夏でも燗の 酒と決めつつ 天竜川の夕映え

点滴の針の刺しどこ定めいる看護婦さんの荒れたゆびさき 

いくつになっても注射は怖い~千夜万葉。 2353日目。 注射針をできるだけ見ないようにしている人も多いでしょうが・・・。 点滴の 針の刺しどこ 定めいる 看護婦さんの 荒れたゆびさき 天竜川夕映え

満の字の赤く点れる階を抜け空をめざしてアクセルを踏む

土日のスーパーは満車になることが多い~千夜万葉。 2352日目。 梅雨の晴れ間、何かと忙しい日々が続く・・・。 満の字の 赤く点れる 階を抜け 空をめざして アクセルを踏む 天竜の夕映え

老いし手に春を呼ぶごと泡立ている牛乳石鹸ゆきよりもあわし

季節外れですが~千夜万葉。 2351日目。 ほんとうは無添加の石鹸なのだけれど・・・。 老いし手に 春を呼ぶごと 泡立ている 牛乳石鹸 ゆきよりもあわし 天竜川の夕映え

手土産に紹介状など持たされてさらにおおきな病院を訪う

ことしはクチナシの勢いがすさまじく百個くらい花が咲きそう~千夜万葉。 2350日目。 例年多くても20個くらいだったのだけれど・・・。 手土産に 紹介状など 持たされて さらにおおきな 病院を訪う つかの間の夕映え

絵画なるものへの羨望おおどかに描くをみれば彫刻の人

彫刻家のえがく絵について~千夜万葉。 2349日目。 突然の雷雨、突然の炎暑、身がもちません・・・。 絵画なる ものへの羨望 おおどかに 描くをみれば 彫刻の人 つかの間の夕映え

物自体置かれるのみにカテゴリーinstallation作者は不在

目まぐるしく日々が動いてゆく~千夜万葉。 2348日目。 インスタレーション、設置とか設営ともいわれてきたけれど・・・。 物自体 置かれるのみに カテゴリー installation 作者は不在 天竜の夕映え

よき友と酒酌み交わす夜々のありてそれより甘き夢見ることも

お酒がおいしく飲めるうちは~千夜万葉。 2347日目。 夢よりうまい美酒はありや・・・。 よき友と 酒酌み交わす 夜々のありて それより甘き 夢見ることも 夕焼け小焼け

気晴しに昏ゆく空を見上げおり遠のく色の隠れムラサキ

6月9日の夕映えは素晴らしかった~千夜万葉。 2346日目。 隠れムラサキというお色があるようなないような・・・。 気晴しに 昏ゆく空を 見上げおり 遠のく色の 隠れムラサキ 夕焼け小焼け

カンバスに汗とアブラを滴らせても絵ができるとはかぎらない

残念ながらことはそううまくはいかない~千夜万葉。 2345日目。 毎日が目が回るくらいに忙しい・・・。 カンバスに 汗とアブラを 滴らせ ても絵ができる とはかぎらない 夕焼け小焼け

ただしい絵の描きかたなどあるはずもなく今日の音楽を聴く

いわゆるMUSIC TODAYから多くのことを学んだような気がする~千夜万葉。 2344日目。 今は亡き武満徹が企画、西武百貨店が支援していた・・・。 ただしい絵の 描きかたなど あるはずも なく今日の 音楽を聴く 天竜二俣のつかの間の夕焼け

命日が刻まれてあり三月の地震のあとの六月の雨

子どものころ墓地は絶好の遊び場だった~千夜万葉。 2343日目。 お墓を必要としない家庭も増えてるようだ・・・。 命日が 刻まれてあり 三月の 地震のあとの 六月の雨 カキツバタ

重さから解かれしきみが虹いろの灰となりつつ散りゆくまでを

よく雨が降ると思ったら梅雨に入っていたのだった~千夜万葉。 2342日目。 重力から解放されるためのいくつかの作法または・・・。 重さから 解かれしきみが 虹いろの 灰となりつつ 散りゆくまでを 燕子花図

はこばれゆく柩のうえに翳されし雨傘黒きが二つ三つほど

雨が降っていてむしろよかったのかもしれない~千夜万葉。 2341日目。 六月の雨を身近に感じるとき・・・。 はこばれゆく 柩のうえに 翳されし 雨傘黒きが 二つ三つほど 駿河湾沼津

きみねむる木箱のなかの静けさを乱さぬようにしぐれふる雨

晴れたり曇ったり雨が降ったりたいへんな一日~千夜万葉。 2340日目。 晴れても曇っても雨が降っても~そんな日もある・・・。 きみねむる 木箱のなかの 静けさを 乱さぬように しぐれふる雨 駿河湾沼津

耳の奥のちいさな石の不始末を眩暈と呼んで病める六月

六月、草木の伸びは激しいけれど~千夜万葉。 2339日目。 めまいの治療法は確立していないようだ・・・。 耳の奥の ちいさな石の 不始末を 眩暈と呼んで 病める六月 いびつなり 歪形 2019

神奈川を朝日毎日日経ときたりていまは東京に落ち着く

朝から強い日差し、でもさわやか~千夜万葉。 2338日目。 その東京新聞もだいぶ前に止めてしまったのだけれど・・・。 神奈川を 朝日毎日 日経と きたりていまは 東京に落ち着く パノラマ 展示風景 2019

雨音は柩のなかのねむりにも届きいるらし六月の雨

台風一過~盛大な雨漏りとその後の片付けを終えて~千夜万葉。 2337日目。 六月、お弔いの月でもある・・・。 雨音は 柩のなかの ねむりにも 届きいるらし 六月の雨 パノラマ 展示風景 2019

梅雨に入るまえに来ている大型の二号台風卯の花くたし

雨がひどくなってきた天竜も大雨らしい~千夜万葉。 2336日目。 卯の花くたし、くたしとは腐しと書きます。5月中頃から6月初旬にかけての長雨を指す言葉・・・。 梅雨に入る まえに来ている 大型の 二号台風 卯の花くたし パノラマ 展示風景 2019

絵空事にあらずやさらに万年の雨をおもえと雷鳴りはじむ

どこにいても大雨は降るのだろうが~千夜万葉。 2335日目。 すでに10000分の1の確率の大雨を予想している国々は存在している・・・。 絵空事に あらずやさらに 万年の 雨をおもえと 雷鳴りはじむ パノラマ 展示風景 2019

風(ふう)の神雷(らい)の神あるこれの世の天地をむすぶ千年の雨

大型の台風がやってきた関東はまだ梅雨入り前なのに~千夜万葉。 2334日目。 締め切りに追われている・・・。 風(ふう)の神 雷(らい)の神ある これの世の 天地をむすぶ 千年の雨 パノラマ 展示風景 2019

百年の水の溜まりを越境し決壊を待つダムの図あわれ

同じくハザードマップ上の起こるべき災害の予想図について~千夜万葉。 2333日目。 100年だったり、1000年だったり、10000年だったり・・・。 百年の 水の溜まりを 越境し 決壊を待つ ダムの図あわれ パノラマ 展示風景 2019

千年に一度の雨の確率のわかりにくさが地図上にもあり

ハザードマップはじつはとてもわかりにくい~千夜万葉。 2332日目。 そんなわけで、取り敢えず県に訊いてみることにする・・・。 千年に 一度の雨の 確率の わかりにくさが 地図上にもあり パノラマ 展示風景 2019

雨降れば海山川は忽ちにすがたを変えて水と戯る

友ありて遠方より来たるそんな日もある~千夜万葉。 2331日目。 雨降れば海山川に水溢れすがたを変えて人を貶む~この歌とおついこ・・・。 雨降れば 海山川は 忽ちに すがたを変えて 水と戯る パノラマ 展示風景 2019

巡る水に洗われしのちの青みどり 溺れる月のかげさえ蒼く

洗われてさらに青味を増す自然のゆたけさとそして厳しさと~千夜万葉。 2330日目。 そろそろ月末、月末はいつも大変だな・・・。 巡る水に 洗われしのちの 青みどり 溺れる月の かげさえ蒼く パノラマ 展示風景 2019

お誘いの声の掛かりし夕つ方コロナはしばし忘れんとするも

最近よく誘われるようになった・・・~千夜万葉。 2329日目。 コロナそのものは相変わらずであるけれど・・・。 お誘いの 声の掛かりし 夕つ方 コロナはしばし 忘れんとするも パノラマ 展示風景 2019

ひとり家で飲むに慣れたる夜々にして種類増えれば溜まる酒ビン

酒量はともかくも種類がだんだん増えているような~千夜万葉。 2328日目。 飲み過ぎに注意しよう・・・。 ひとり家で 飲むに慣れたる 夜々にして 種類増えれば 溜まる酒ビン 絵画の骨 展示風景 2019

夜さり夜さり酒酌み交わす友もなくひとりふたりと見送る四月

朝方寒かった、とても五月とは思えない気候~千夜万葉。 2327日目。 時代が大きく変わろうとしている・・・。 夜さり夜さり 酒酌み交わす 友もなく ひとりふたりと 見送る四月 絵画の骨 展示風景 2019

つまの吐くね息のなかにわが眠りしずめんとして縮こまる五月

なんとも寒い一日~千夜万葉。 2326日目。 夏のように暑かったり、冬のように寒かったり、五月なのに・・・。 つまの吐く ね息のなかに わが眠り しずめんとして 縮こまる五月 絵画の骨 展示風景 2019

うちつけに叫んでみたり泣いてみたり自作自演の夢醒め遣らず

うちつけに~突然に~千夜万葉。 2325日目。 朝めざめたときに夢のすべてを忘れてしまうこともあるのだけれど・・・。 うちつけに 叫んでみたり 泣いてみたり 自作自演の 夢醒め遣らず 絵画の骨 展示風景 2019