短歌楽第五十六号刊。
「JAZZ FIVE SPOT」 という名の小さな喫茶店が清水の町にあった。
スタンダードな曲が似合いそうな晩夏、以下三首詠。
灯が点り〈ファイヴ・スポット〉ゆうつかた音が氷に溶けてゆく音
踏切の開閉みつつ無為という空気をふかす嵌め殺し窓へ
また元に戻りゆく見ゆふみきりの遮断機が上がり警報機止む
短歌楽第五十六号刊。
「JAZZ FIVE SPOT」 という名の小さな喫茶店が清水の町にあった。
スタンダードな曲が似合いそうな晩夏、以下三首詠。
灯が点り〈ファイヴ・スポット〉ゆうつかた音が氷に溶けてゆく音
踏切の開閉みつつ無為という空気をふかす嵌め殺し窓へ
また元に戻りゆく見ゆふみきりの遮断機が上がり警報機止む