2013-09-18 53 歩を停めてともにみいりし蝉殻のふたつみつよつ 〈楽〉のいた日々 あらくさの森 短歌楽第五十三号刊。つつしみぶかく生きよと、誰かが言った。ぼくではない、の巻、三首。 歩を停めてともにみいりし蝉殻のふたつみつよつ 〈楽〉のいた日々 瀝青のにおい重たき雨の日の路に消えゆく霊柩車ひとつ 日に出でてひらくケイタイ義父の死のちかきを打てば掠れゆく文字 だれが描いても同じような絵、その一部分。