短歌楽、第四十号刊。 劇画調なれど晩夏をうたう、とまれ三首。 夾竹桃 ふたいろあわく入り混じるその花かげに求め合う肌 ストレート・ノー・チェーサーと決めていた狂えるほどに冷静に 夏 線路沿いのフェンスにおまえを押しつけて過ぎる電車の影をゆれあう
短歌楽第三十九号刊。能登の夏をうたう、いつもの三首。下、琵琶湖を望む。 この辺りに産婆なるひと住まいたり 母とわれとを取り上げし人 浦山の社のわきの細き道上るわがあり 母生れし町 じわりじわり昇り詰めつつ奥能登に盆の踊りの夜のめぐり来
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