2015-03-16 自転車に乗って遠出をした帰り 決まって犬に追いかけられた あらくさの森 二十一日目。 自転車に乗って遠出をした帰り 決まって犬に追いかけられた 昭和三十年代の地方の漁師町には、犬猫とひとは共存していた。遠出をした帰り道、空腹と疲れ、くわえて日が沈みかけて来ると無性にさみしくなり、つい道端にたたずむ犬に声をかける。何かくれると思って犬は近づいて来るが、何もないと知ると途端に吠えたりときには咬みついて来る。逃げるしかない。